静岡道楽日記

静岡県内外のおいしいお店、怪しいお店、日々の出来事、面白スポット、身近なニュースなどを鋭くも暖かい視点?で掘り下げていきます。

三分俗氣@台湾

台湾まんぷく紀行⑱ 台湾人のブログを参考にして大正解!

旅好き、食べ歩き好きの我が家にとってネットの普及は大変ありがたいものです。予約などはもちろんのこと、現地の情報収集が格段に良くなりました。今までは雑誌などの紙媒体主体だったものが生の情報、それも現地の人の情報がリアルタイムで入るのですからね。そんな恩恵を受けたお店が今回の三分俗氣です。氣は気の旧字体です。

三分俗氣@台湾

こちらのお店は、旧永和市、現在の新北市にあります。この新北市は台北を取り囲む新しい直轄市で台北のベッドタウン並びに工業地帯として発達している地域です。東京23区に対する多摩とか川崎みたいな感じですね。ですから違う町と言っても台北駅からMRT(地下鉄)で10分少々で到着します。

が、この距離感と繁華街でない立地するのが災いしてかあれほど多くある日本人及び日本語の食べ歩きブログには登場してこないのです。しかし、現地の人、特にグルメブログをやっている人達の評価が高かったのと、料理写真の出来栄えが良かったので、思い切って行ってみたというわけです。なのでもしかしたら、この記事が本格的な日本語による初めてのお店紹介になるかもしれません。

三分俗氣@台湾

こちらのお店は上海料理、それもちょっと奥まった江蘇料理にジャンル分けされています。この江蘇料理は日本ではあまり知られていませんが、中国では四大料理に次ぐ八大料理として有名です。川魚や醤油を使った料理が特徴です。お店は街場の気軽な料理店と格式ある料理店の中間といった感じでしょうか。お客さんは地元の人から噂を聞いてきた台北の人まで色々のようで、駐在している台湾在住の日本人も週に2,3組は来るそうです。

初めてのお店、しかもメニューは中国語のみ、店員さんも中国語オンリーという状況でも、事前にネットでおいしそうなメニューを書きだしておけば問題なしです。あとは指さしと簡単な中国語で事足ります。まぁ、こちらのお店はおすすめのスぺシリャリテが黒板に書かれていますから、こちらから選んでも間違いがないのですが、多くがこの中に入っていました。

三分俗氣@台湾

さて、前菜は、翡翠醸肉と書かれた青唐辛子の肉詰めとシナチクの炒め物です。普通はピーマンの肉詰めとなるのでしょうが、そこは中国料理ですから大きな青唐辛子、それも辛くないものに豚肉の挽肉を詰めてピリ辛の味付けにしたもので、ビールのつまみには最適です。見た目は濃そうなんですが、それほどでもありません。

三分俗氣@台湾

もうひとつはおおぶりに切られたシナチクです。日本ではラーメンに必ずといっていいほど乗っているシナチクですが、この故郷は台湾です。が、これを出すお店ってあんまりないんですよね。というわけで、こちらのお店で出していることを知って楽しみにしていたわけです。味は日本のラーメン屋でシナチクをウリにしているお店と同じようにコリコリしているものでそれなりです。

次はブロガーのほとんどが頼んでいた獅子頭のスープ(一番上の写真)です。獅子頭とは、日本でいう里芋のことでなくこれに似せた豚肉でできた大きな団子になります。大きさは野球のボールくらいでしょうか。ですから個数で注文することになります。粗くみじんにされているので食感がいいですし、野菜や豚肉から出た出汁がうまく合っています。土鍋で出てくるのもポイントアップです。この鍋を器にする料理が多いのもこのお店の特徴です。

三分俗氣@台湾

この辺で野菜を取らなくてはいけませんね。台湾で野菜といったらなんといっても葉物野菜の炒め物です。日本ですっかりお馴染みになったチンゲン菜や空芯菜などの他にトロミのある川七や台湾独自のA菜など時期によって旬のものをサッと炒めて出してくれます。これがビタミン補給と箸休めにちょうどいいんですよね。こちらのお店のものは軽めの塩味でなかなかいけます。

三分俗氣@台湾

次はこれまたスペシャリテの豚の首の肉の茹でたものです。中国語表記ですと白灼禁臠となります。日本でいう豚トロってところでしょうか。赤身と脂身がほどよく混ざった旨味のある肉をピリ辛のタレにつけていただきます。これは日本人は好きな味だと思います。嫌な癖もなくストレートに素材の良さを味わうことができます。

三分俗氣@台湾

この肉を食べるにはご飯は必須です。これまた名物の菜飯を頂きます。この菜飯、台湾でも数回食べたことがありますが、今までの中で一番おいしかったですね。ご飯と菜っ葉のバランスとほのかな塩味がついていて箸が止まりません。あっさりとした味付けは肉との相性は抜群です。

と、あと一品くらいはいけたかもしれませんが、このあと夜市へ行ってなにか食べるかもしれないのでこれくらいにしましたが、味がしっかりとしていると評判の江蘇料理にあっても、薄味というか素材の味を殺さない調理法は日本人の口にも合うと思います。値段も高くないので、地理的に不利ですが、日本の観光客がこないレア度もあって足を延ばしてもいいかなと思います。

三分俗氣@台湾

それから、こちらのお店は上海小館などと並んで永和三大料理店と呼ばれているそうです。残りの2店も気になりますねぇ。

台北縣新北市(旧永和市)國光路49巷8號
02-22311103


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