静岡道楽日記

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田中屋@富士市

裏で買う!?、昭和の懐かしいモンブランケーキ! 田中屋

夕方のローカルニュースバラエティの定番企画に、あちこちの商店街や通りに行って、色々なお店やお宅に突撃訪問するというものがあります。一番有名なのは静岡第一テレビの久保ちゃんのものでしょう。なんせ今や静岡を代表するローカルタレントにまでなっていますし、彼女の人なつっこさと悪気のない毒舌の織り成す独特の絵はぴか一だと思います。

田中屋@富士市

そんな久保ちゃんが吉原の商店街は歩いたら、こちらのお店は必ず突撃すると思います。なんせ、表通りの店はシャッターが閉めてあり、そこに5枚ほどのチラシが張ってあり、「用のある方は裏にお回りください」とあるのですから。これに気が付かないと目当てのものは買えませんし、お店を閉めたんだ、今日は定休日だと思って諦める人も多いのではないでしょうか。

田中屋@富士市

で、事前にこのことを知っていた私は最初から裏通りの方め回りました。が、こちらもすりガラスの戸があって、入りづらい雰囲気です。勇気を振り絞って?お店というより御菓子工場という感じの所へ入って、大きな声でお店の人を呼んでみます。「はぁあーい」と元気な声が聞こえておばちゃんが登場しました。

買ったものは、おすすめのPOPがあったモンブランケーキとアイスボックスの中に入っていいる生クリームどら焼きです。値段はモンブランが250円、どら焼きは120円とお手頃です。「生どら焼きは冷凍になっているからそのまま30分ほど置くと食べられますよ」とのアドバイスをもらいました。モンブランも箱ではなく普通の袋に入ってきます。このあたりもアバウトでいいですよね。おまけに1個からでも気軽に買うことができます。

田中屋@富士市

さて、最初は生クリームどら焼きがいただいてみましょう。って大げさなことはなく、普通の生クリームどら焼きです。最近のこの手のものは生クリームに力を入れすぎていて皮とのバランスが崩れている場合がありますが、こちらの店のものはどちらも程よい量でおやつとしては最適なボリュームです。味わいもさっぱりとしつつもちゃんと洋菓子のコクが感じられます。まぁ昭和のテーストも強いですが、オヤジにはそれがたまらないんですよね。

たまらないといえば、こちらの看板商品であるモンブランですが、これはまさに王道的昭和のモンブランって感じでした。昭和の頃のケーキの代表格といったらモンブランとイチゴショートでしたが、その頃を思い出さずにはいられない懐かしさがあります。アルミホイルノバリバリと剥いで、本体をあらわにします。一番上には半分に切った栗の甘露煮、その下には黄色いマロンペースト、さらにその下にはスポンジと生クリームが隠れています。

田中屋@富士市

今風のモンブランは和栗だとかフランス風とか、タルト生地だとか、小洒落ていますが、昭和の頃のモンブランは栗と芋が混じった黄色の柔らかなペーストにふわふわのスポンジ生地、甘い生クリームで、「どこが栗やねん!」と今なら言ってしまうかもしれませんが、たまにはタイムスリップしてこちらのようなモンブランを食べてみるのも良いものです。懐かしさは美化してしまいがちですが、それを差し引いても、丁寧に作られているのがわかります。どら焼きと一緒で生クリームがおいしいのがこのケーキを引き締めていると思います。

田中屋@富士市

と、ネットでこちらのお店のことを偶然に知って訪ねてみたのですが、ビンゴ!でした。お店も売っているものもおばちゃんもすべてが昭和の高度成長時代の雰囲気があって、懐かしさを満喫するにはぴったりでした。新しさ、本格的、高級なものはもちろんおいしいですが、旧くてもチープな感じがしてもお手頃な値段でもおいしいものがあるってことを再認識させてくれました。

懐かしいモンブランを食べてみたい人は一度行ってみてくださいねぇ。場所は有名な杉山フルーツの向かいですよぉ。そうそう、こちらのお店のケーキはモンブランだけですよぉ。

富士市吉原2-3-20
0545-52-0404


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