静岡道楽日記

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菓子処 もちや@掛川市

地元菓子歳時記② 江戸時代から続く、もち菓子の老舗! もちや

今日までの3連休は各地で秋祭りが行われていました。東海道沿いでは島田市の帯祭り、掛川市の祭り・・・と、秋晴れの中大賑わいだったようです。掛川市はいわずと知れた城下町であり、東海道の宿場町として栄えた町です。旧い町には昔ながらの和菓子屋があることが多いので、掛川市にも老舗のお店が点在しています。まさに地元菓子ですね。今回のお店は、地元菓子にも掲載されている正真正銘?の地元菓子店です。

菓子処 もちや@掛川市

その地元菓子店とは「もちや」です。そのまんまの店名が潔いですね。場所は、掛川宿の入口にあたる馬喰橋のたもとになります。お店は改装され、現代風の和洋菓子店のそれになっていますが、中で売られている菓子は昔ながらの懐かしいものが中心となっています。創作菓子や流行の菓子を取り入れた菓子を売るお店が多い中、頑固に昔ながらの菓子を販売しているのは好感が持てます。

さて、もちやといったらなんといっても振袖餅です。江戸時代から続く銘菓であり、昔は旅人を、今は掛川市民の胃袋と体を喜ばせてきたものです。この振袖餅の謂れは諸説あるようですが、姿形が細長く、細長い形からきている説が一般的のようです。種類は普通?の白いお餅ときなこの2種類があります。中はどちらも粒餡です。

菓子処 もちや@掛川市

今日は大好きなきなこを選びました。最後の一個でした。午前中なのに、きなこはこれで最後、白もあと10個ほどで大人気です。おまけに予約されたものやひとりで10個単位で買っていく人など凄い人気です。では、そんな振袖餅は・・・と、いうと大福としてもおいしいと思います。皮はあくまで薄く、中の粒餡も塩気の効いた程よい甘さと上手な炊き具合で、これで110円はお値打ちだと思います。きなこはもう少し上質でたくさんついている方が好みですが・・・。

菓子処 もちや@掛川市

もうひとつ買ったもちパイもなかなかのものでした。和洋折衷型のお菓子ですが、餅菓子が苦手な人やお子さんにもこれなら違和感なく食べることができると思います。これは、大福をパイ生地で包んだものですが、ホロッサクッとしたパイ生地と中の柔らかな大福餅とのアンバランスさが良いんですね。お餅屋ならではのお菓子だと思います。

菓子処 もちや@掛川市

と、久々に訪れたもちやでしたが、昔ながらの振袖餅にみたらし団子(馬喰団子)、新しいもちパイにシュークリームなど老若男女誰がきても欲しいものがあることと、お手頃な値段で真面目なお菓子、大量生産しない手造りに徹していること、日持ちのする贈答品の詰め合わせを追い求めないなど、流行に流れないお店の姿勢は、まさに創業200年を超えるもちやの矜持だと思います。掛川へ行ったら朝早くに寄り道しても損はないと思いますよぉ。

掛川市葛川228-1
0537-22-4833 9:00~18:30 水曜日、第3木曜日休み


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