かどや@浜松市東区
浜松餃子の奥深さを知る、庶民派のお店! かどや
木曜日の夜9時は食べることが好きな者にとっては悩ましい時間です。その理由は、秘密のケンミンSHOWと汚なシュランが並行して放映されることがあるからです。どちらも庶民派グルメが好きな私にとっては見逃せないのですが、どちらかといえば汚なシュランを選んでしまいます。ギャップの面白さと怖いものみたさというものがあるからなんです。
が、このロケ現場となるお店の数々なんですが、静岡県であちこちのお店に行っている身としてはそれほど驚くことはないというのが実感です。静岡おでんのお店とか昔ながらの中華そばのお店などあれ以上のお店がありますからねぇ。今回のお店も、店構えや店内の雑然とした雰囲気は、知らない人や初めての人はちょっと(だいぶ?)ビビッてしまうと思います。
店内は、昔ながらの大衆食堂と駄菓子屋の奥のお好み焼きコーナーが一緒になった感じでザ・昭和!という感じです。もちろんお店の人も昭和世代ですよ。まぁお客さんである私も昭和ど真ん中ですが・・・。こちらのメインは餃子とお好み焼き、焼きそばです。夏はかき氷もやっていますし、店頭では駄菓子も販売しています。餃子は奥の厨房で、それ以外の粉ものは店の大きな鉄板でオヤジさんが焼いてくれます。この鉄板もかなり年季が入っています。
今日は餃子2人前と焼きそば肉入り並サイズをお願いしました。これで1,200円です。餃子は浜松餃子としては平均的なものでしょうか。さて、餃子が到着しましたよ。写真やブログで見たとおりに黄金色に輝く焼き色が食欲をそそります。見た目は餡が詰まっているのか、パンパンに膨らんでいます。あらかじめ用意していた自家製の餃子のタレにつけてほうばります。
皮が厚めでモチッとしています。。その餡はキャベツが主の浜松餃子のスタンダードの感じですね。シャキシャキさはそれほどでもありません。ニンニクの香りは控えめでしょうか。この餃子は何でも焼く前に一度茹でているらしいのですが、それと餃子のヒダの折込が甘いためか餡の旨みがちょっと流れ出ているようで、その点が残念でした。
もうひとつの焼きそばは、駄菓子屋の焼きそばって仕上がりの感じだと思いました。細めの麺で柔らかな焼き加減に細切れ肉でない挽肉が良い味を出しています。ソース味もこってりでなく薄味でガッツリというよりもおやつ的な焼きそばだと思います。たまにはこのような感じのものも良いですね。
と、こちらのお店はあちこちのお店で食べ歩いて高くなった我が家の浜松餃子のハードルを越えることなく、ちょっと残念な、好みとは違う方向性のものでしたが、店構えや内装、お店のおじちゃん、おばちゃんの親しみ易さ、出てくる味など昭和の時代に思いっきりタイムスリップさせてくれる雰囲気全てが、近所の人や浜松市内外の人にとっては懐かしさを通り越してひとつの物語になっているのかもしれません。いつまでもこのままの姿で残していってもらいたいですね。
浜松市東区天龍川町11-4
053-463-0655 11:00~21:00 定休日 火・水曜日
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