静岡道楽日記

住宅街にある、使い勝手の良い蕎麦屋！

秋本番となって俄然とおいしくなってきたものにお蕎麦があります。そう、新そばの季節です。北海道から始まり南下する新そばの産地から届けられる蕎麦は、新そばらしい華やかな香りを楽しむことができます。蕎麦屋の看板に「新そば始めました」の幟や貼り紙を見ると蕎麦好きでなくてもウキウキとしてきます。



ということで静岡市の蕎麦屋の紹介です。蕎麦屋には趣味系の蕎麦屋、手打ちを全面に押し出した蕎麦屋から出前をやっているような庶民的な蕎麦屋までＴＰＯに合わせて使い分けすることができますが、駿河区の東新田にあるたてしなそば店は、その中間にあるような手頃な値段で手打ちそばを楽しめるだけでなくお値打ちなセットものもある使い勝手の良いお店です。

こちらのお店は初訪問になりますが、店内はこじんまりとしていながら、純和風の雰囲気があり居心地の良い空間となっています。サービスのおばちゃんも腰が低くて、静岡基準を超えており気持ちよく食事を楽しむことができます。手打ち蕎麦屋の中にはピリピリとした雰囲気のお店がありますから、これは重要ですよね。



今日はセットものの中から天丼とミニおろし蕎麦をお願いしました。静岡らしくせいろでなくぶっかけ系のおろし蕎麦の組み合わせです。丼ものは他にカツ丼や親子丼などがあります。蕎麦は温かいものと冷たいものがありますが、手打ちを名乗っていますから、ここはやはり蕎麦を純粋に楽しめる冷たいものにしてみましたが、これが正解でした。



そばは細めの喉越しの良いものでした。新そばの季節ではなかったので香りはいまひとつでしたが、十分に手打ちの良さを楽しむことができました。蕎麦だけを楽しむならおすすめの３種食べ比べが良いのかもしれません。ちょっと残念だったのは汁が私好みのキリリと辛めのものでないちょっと甘めのものでしたが、これは静岡人の好みの味ですから仕方がありませんね。



丼ものの天丼は海老や野菜といった定番の組み合わせで、カラリと揚がったものではなく衣がふんわりと柔らかいタイプで、抑え目はタレが良いですね。丼の合間に味噌汁ならぬ冷たい蕎麦を食べるというのも、また良いものです。天丼単品だと単調になってしまいますが、この味の変化、濃い味～薄味のループが満足感を高めてくれます。



と、初訪問のたてしなでしたが、常連さんに愛される地元の良店だと思いました。蕎麦好きが巡礼するような能書き系のお店ではなく、普段使いできる使い勝手の良いお店だと思います。平日ならお値打ちなランチセットもありますし、単品のそばを頼むとご飯がサービスが付くというのも助かりますね・・・・。

静岡市駿河区東新田2-19-14
054-258-6661　　11:00～15:00　17:00～20:30　　月曜日休み（祝日の場合、昼のみ営業）