みどりや食堂@山梨県韮崎市

SUZY(メンカタ)

2009年10月21日 04:59

韮崎ラーメン御三家のひとつはカオスの世界だった!

山梨県韮崎市は静岡県中部から東部にかけての人、特にスノースポーツにこだわりのある人にとっては国道52号線の終点ということでおなじみです。対してラーメン好きな人にとっては「みどりや食堂」「アルプス食堂」「なかよし食堂」という食堂御三家のラーメン屋がある街として有名です。



そんな御三家の中でも一番大きく立派なのがみどりや食堂です。釜無川のふもとにあるお店はドライブインのように立派で駐車場も広々としていますが、土日などは満員御礼で待ちが出るほどです。そして多くのお客さんのお目当てがラーメンです。なんせ平日はカツ丼やカレーなどがあるのですが、土日はラーメンやチャーシュー麺などの中華麺関連とモツ煮くらいしかないのです。なのに満員。ラーメン専門店顔負けというかそれ以上かもしれません。



私はそのことを知らず煮カツ丼目当てに行ったのですが、あえなく撃沈しました・・・。ちなみに山梨とか長野などではソースカツ丼が普通のカツ丼を指すことがあるので注意が必要です。こちらのお店では煮カツ丼とソースカツ丼を親切に書いてありましたが、メニューにないのですから意味ないですね・・・。

で、肝心のラーメンの味は、昔懐かしい中華そばに山梨県独特なのかちょっと塩っぱくしっかりとした味付けが特徴です。豚骨と鳥ガラと化調の三位一体のスープが人気のひみつかもしれません。最近のラーメン業界では当たり前の端麗系やこだわり素材の無化調系に慣れてしまうと普通の中華そばと写ってしまうのですが、地元の人々にとってはラーメンといったら、昔からこの系統のラーメンという慣れや刷り込み?があるから、これはこれでいいんでしょうね。



麺は例によって固めでお願いしましたが、けっこう柔らかめ。おまけにボソボソ系なので私的にはイマイチでした。人気のチャーシューは脂身が半分ほどあるバラ肉で臭みもなくなかなかのものでした。チャーシュー麺やボリュームたっぷりなカツ丼が人気あることからも、このお店は肉系のものが強いのかもしれません。それからもしれませんが、サイドオーダーのモツ煮込みが美味かったです。モツの臭みもなく上手に煮込んでありました。さすが鳥モツ煮込みや馬肉の煮込みなど煮込み文化の山梨だけのことはあります。近所の人はモツ煮込みでビールを飲んで、〆にラーメンなんでしょうね。

それから、題名のカオスの世界なんですが、このお店、順序正しくなんてことはなく混沌、要領第一なので注意が必要です。相席、グループを分断しての着席はもちろんのこと、お客の方から積極的にお店の人に注文をしないといつまでたっても注文を取りにきません。おまけに到着が遅いと思ったらしつこくお店の人に「ラーメンまだぁ?」と催促しないといけないようです。近くのおじさんなんて凄いことになっていましたから・・・。

と、こちらのお店、ラーメン好きの方は話の種に一度行ってみてもいいかもしれませんよ。住所などは食べログなどでどうぞ。

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