入船食堂@山梨県北杜市
小淵沢駅前食堂の名物はとろろ蕎麦!
新そばの季節になりました!あちこちの蕎麦屋で「新そば始めました!」のPOPが店頭に飾られて多くの蕎麦好きを集めています。そんな蕎麦と相性が良いものにとろろがあります。静岡市では丸子が有名ですが、全国各地にとろろそばが名物のお店が点在しています。山梨県北杜市の小淵沢駅前にある入船食堂もそんな一軒です。
こちらのお店は昔からあるような駅前の大衆食堂のような佇まいです。昭和から続く懐かしい雰囲気があり、店内も広くない面積にギッチリとテーブルが置かれています。この日は快晴の日曜日ということもあって観光客中心に満員御礼でした。待ちが出るほどで、店員さんが「何時の電車に乗りますか?」と聞いているほどでした。
今日の目的はとろろ蕎麦です。蕎麦は冷たいものと温かいものを選ぶことができます。私は蕎麦は基本的にざるそば系の冷たいものが好きなので冷たい方を選びました。その他には中華そばも人気があるようで、これも大いに気になりました。ネットの評判では昔ながらすっきりとした醤油ラーメンのようです・・・
待つこと10分ほどでやってきました。麺が太めなので茹でる時間が長めにかかっているので急いでもこれくらい掛かるようです。見た目は黒くて太い田舎蕎麦然として麺とふんわりさが見ただけでわかるとろろの白さの黒白の対比が面白いですね。とろろそば数あれど、これくらい白と黒の対比が離れているのは珍しいですね。
食べてみても麺はゴツい噛み応えのある男性的なものですが、蕎麦の香りと味わいはしっかりとあります。この男性的な麺に対してとろは女性的なやさしさ満点の仕上がりでよく攪拌されたエアリーなものでメレンゲのようなくちどけの良さが特徴的です。山芋のワイルドさはしっかりと残っているものの卵と蕎麦汁の辛さが混ざることにより蕎麦の麺を上手に絡めて箸が止まらないおいしさがあります。
とろろ蕎麦というと野性的、野暮ったい田舎臭さを感じることが多いですが、こちらのものは都会的な上品な仕上がりになっています。しかも薄いということもなく丁度良い濃さがあり、多いと思っていたとろろ汁も多めの麺とぴったり合うほどの量でした。これはファンが多いのも納得できる一杯でした。
と初めて訪問してみた入船食堂でしたが、手打ち蕎麦屋、しかも上品で値段が高めが多い小淵沢や清里地区にあって昔ながらの駅前食堂とながら、本格的な手打ち蕎麦屋に負けていない完成度があるのにびっくりしました。駅前ですから電車利用の人はもちろんのこと、歩いて2分ほどの所に公共の駐車場があるので車の場合も気軽に寄ることができますよ・・・
山梨県北杜市小淵沢町1020
0551-36-2148 11:00~18:00 水曜日、木曜日休み
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