たわらや@静岡市駿河区
丁寧な仕事振りが光る、人気の和菓子屋! たわらや
今日はひな祭りです。ということで和菓子ネタです。まぁ寿司屋でもよかったのですが、ストックがなかったので和菓子となりました。どちらもひな祭りには欠かせないですから・・・。和菓子も団子から羊羹、上生菓子、創作和菓子まで色々ありますが、こちらのお店はオーソドックスな日常使いの和菓子屋なんです。
こちらのお店は向敷地の住宅街の中にあります。しかも一方通行の道沿いですから最初の方はなかなか一度でたどりつけないかもしれません。が、そんな立地的には不利などものともせずに土曜日などは、お昼過ぎには大福や餅菓子など日持ちのしないお菓子が全て売り切れてしまうほどの人気なのです。しかもお客さんの多くが安倍川を超えて市街地からやってくるのです。
どうしてこれほど人気なんでしょうか? まぁ一番はおいしいからだと思います。値段は普通の和菓子屋と同じかちょっと高めだと思うのですが、それ以上にちゃんとした材料を丁寧な仕事で作っている真面目な和菓子だからお得意さんが多くいるんだと思います。自家用にもお持たせにも使える使い勝手の良さもあるんだと思います。
この日は時期的に旬ど真ん中の苺大福を最初に頂きました。こちらのお店ではイチゴの大きさにより値段が変わります。合理的ですが、このような方式を取るお店って少ないですよね。無理矢理同じような大きさのイチゴを仕入れるよりも大きいのはちょっと高めに、小さいイチゴのものは安めにする方が良いと思います。
冬から春にかけてあちこちの和菓子屋にお目見えする苺大福ですが、白餡のものから小豆餡、餡なしの所まで新しい和菓子だけに千差万別です。こちらのものは白あんです。しかも少な目でイチゴの酸味を上手に生かした感じに仕上がっています。お餅はこれまた薄めのもので伸び具合も良いですね。
もうひとつは名物の豆大福を頂きました。この豆大福と草餅のふたつが何でも人気商品の両横綱だそうです。草餅は売り切れていたので、今回は残念ながら食べることはできませんでした。豆大福、それも静岡市内で売られているものは少々野暮ったい、良く言えば庶民的なものが多いのですが、こちらのものは上品な仕上がりだと思います。
お餅は薄め、餡子はさらりとした漉し餡で、塩気と甘みのバランスが取れていると思います。この餡子の旨さと甘さを活かしているのがちりばめられているお豆さんです。塩気がきいていてちょっぴり硬めの茹で加減が柔らかいお餅にアクセントを与えています。基本通りなんですが、この基本がちゃんとできているお店ってなかなかないものだと思います。
次の日に食べたのがどら焼きです。このお菓子もポピュラーゆえに好みの分かれるものですよね。こちらのお店のものはこれまた上品な仕上がりだと思います。強めの焼き色の皮にツヤツヤと光る粒餡が均等に入っています。この餡子がもう少したくさん入っていると好みに近くなるんですが、普通はこれくらいがいいんでしょうね。
と、こちらのお店はどの和菓子を食べても大きなハズレはないと思います。店頭に並んでいるお菓子の表情をみているだけで、なかなかの顔をしていますし、実際食べてみても伝統的な和菓子、昔から親しまれている餅菓子やおまんじゅうの良さを味わうことができると思います。これからの季節は桜餅に柏餅でしょうか。
静岡市駿河区向敷地137-9
054-259-3622 10:00~ 日曜、月曜休み
関連記事