ツル家製菓@富士市
旧富士川町の旧東海道沿いの激シブ製菓店!
昭和レトロが一般的になっていますが、正真正銘の昭和でレトロで胃袋にもサイフにもやさしいお菓子屋が富士市の旧富士川町にあります。旧富士川町の東海道沿いには大人気で午前中には売り切れてしまう小饅頭の松風堂と菊屋がありますが、今回のツル家製菓店は旧東海道という山沿いのひっそりとした街道沿いにあり地元の人でも余り通らない場所にあります。
私は初めて通った道で正直こんな場所にお店があるのか?と思うほど商売には不釣り合いなロケーションです。なんでもこの場所は大昔に茶店が何軒かあった場所のようで、確かに峠になっているような感じです。店構えは典型的な昭和の和洋菓子店スタイルで懐かしさ満点です。お店の方はご年配で和やかに接客してくれます。
今日はお店一番の栗粉もちではなく、ネットで評判が良かった懐かしい洋菓子を3つ買ってみました。驚くのはその値段でひとつ100円~150円ほどとコンビニで買うスイーツよりもお手頃なものばかりでした。冷蔵ショーケースに入っているケーキも280円ほどで最近の500~700円はするケーキ屋と比べると半分ほどです。
最初に食べてみたのはチャーミング130円です。パッケージからして昭和のハイカラさが出ています。食べてみてもその印象は変わらず、どこらおかより一層強くなりました。ふわふわのスポンジ生地の中にはやさしい味わいのカスタードとホイップクリームの中間のようなクリームがしっかりと入っています。
これひとつ食べただけで、こちらのお店はただものではないのがわかります。スポンジはキメが細かく、クリームは滑らかでちょっと小さ目のサイズもあってアッという間に食べてしまいました。見た目も食べた感じも不二家のほっぺに似ています。これは自家用でもお持たせでも大丈夫のおすすめ品です。
次のモザイクロール110円もこぶりのサイズですが、これまた懐かしくも丁寧に作られたやさしい味わいです。これは普通のスポンジ生地とチョコ味のスポンジ生地をモザイク柄に並べ、つなぎとしてバタークリームを挟んだもので、ロールケーキの端っこという感じの仕上がりです。なによりスポンジ生地のバランスが最高です。
最後はド定番のプリン130円です。これも小ぶりですが密度が濃い感じが昭和を感じさせてくれます。硬めの仕上がりで玉子感を強く感じますが、前の2品が抜群の美味しさだったので平凡に感じてしまいます。とはいえ真面目な作りなのは共通しています。
と、こんな所にこんな良いお店が隠れていたのか?というのが第一印象です。車がないと行けないような不便な場所ですが、昔ながらの正統派の和洋菓子が好きな人は要チェックなお店だと思います。次回は洋菓子だけでなく和菓子も食べてみたいと思います。再訪確実の良店でした・・・
富士市中之郷3251
0545-81-0237 9:30~18:30 火曜日休み
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