手打ちうどん 笑福亭@京都市右京区

SUZY(メンカタ)

2020年10月20日 21:20

年越関西激旨旅10 龍安寺参道沿いの手打ちうどん屋!

寒くなってくるとおいしくなってくるものに餡かけうどんがあります。関西はこの手のうどんが人気があり、どのお店でもメニューに何種類も載っています。今回のお店、笑福亭へも餡かけうどん目当てで出かけてみました。



こちらのお店があるのは右京区の龍安寺の参道沿いにあります。狭い道路沿いに昔ながらのお店が点在している生活道路でもあります。京都ではうれしい駐車場もお店の向かいに用意されています。店構えは控えめな町のうどん屋の佇まいです。大正時代から続く老舗でもあります。



今日は、たぬきうどんとのっぺいうどんをお願いしました。どちらも餡かけ系のものになります。他にはけいらんやシンプルな餡かけなどトロリとしたものが揃っています。値段は500円程度から700円程度のものがほとんどとお手軽です。この値段ならおやつ感覚で食べることができます。



さてやってきましたよ。最初はのっぺいうどんからいってみましょう。のっぺいとは、しいたけにかまぼこ、湯葉にほうれん草などの具を餡かけにしたものです。半透明の餡の中から覗く具がちょっとエロチックです。ただ残念なのは餡がアツアツでなかったことです。控えめな味付けや生姜のピリリとした感じは良いのですが、アツアツな汁を気をつけながら食べる餡かけの愉しみがスポイルされているのが



もうひとつはたぬきうどんです。静岡ではたぬきといえば、天かすが入ったものを指しますが、京都ではきざんだ油揚げを入れたものを餡かけにしたもので、女性客を中心に人気があります。これはシンプルな味付けと京都のおいしい油揚げ、さらに底冷えする京都という土地柄が作り上げたもので、ホッとできるおいしさがあります。

こちらも餡がアツアツでないのが残念ですが、京都のうどんらしいちょっと柔らかい茹で加減と手打ちらしい芯がしっかりとした麺の旨さが相まって楽しむことが出来ました。そうそう、昆布と鰹節の出汁と強めの餡、それを纏め上げる生姜の力はやはり良いものです。



と、京都へ行ったら一度は訪ねるうどん屋ですが、ここ京都でも讃岐うどんの流行と定着は凄いものがあり、昔ながらの京都風の柔らかいうどんとやさしい出汁の汁の組み合わせの昔ながらのお店は減少の一途をたどっているようです。こちらのお店も年配の方々で切り盛りしており、いつまでもがんばってほしい一軒です・・・。

京都市右京区谷口垣ノ内町8
075-461-4852  11:00~18:00   定休日水曜日


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