静岡道楽日記

千円高速最後旅③　西尾の小さな海老せんべい屋に寄ってみた！

蒲郡から西へ向かう三河湾沿岸には大小取り混ぜて多くの海老せんべい屋さんがあります。観光客が大挙して押し寄せる大型店もありますが、私の好みは家族経営の小さなお店です。しかも昔ながらの素材を生かしたせんべいを手造りしているお店ならなお良しです。



そんなお店を探していたら西尾市の鈴為商店が良さそうという情報をゲットしました。何でもこだわりの洋食屋がこちらの海老せんべいを前菜に使っているということで、評判も上々だったのでこれは寄り道するしかないでしょう！ということで開店時間早々にお邪魔しました。



お店は旧市街地の街道沿いにひっそりとあります。店構えも店内も昔なつかしい商店然としていて派手さはありません。雰囲気からも真面目オーラが出ています。袋売りもありますが、昔ながらのガラスケースに入ったものをグラム単位で量り売りするシステムも好印象です。

私の狙いは半生のせんべいです。日持ちはしないものの食感と味わいは普通のものとは段違いだと思っています。この日は一番欲しかったタコがなくイカのゲソと小さなイカがありました。どちらも300円程度とお手頃価格です。もうひとつは前菜として出されていた生のアカシャ海老をそのままの姿でせんべいにした高級の海老姿焼き500円をお願いしました。



さて、帰宅したらさっそく試食です。当日限りというせんべいとは思えないような新鮮さが売りの小さなイカの姿焼きを食べてみます。静岡市周辺ではヒイカと呼ばれている種類のもので、ほんのりと甘目の醤油味がついています。せんべいというよりも普通のイカ焼きですね、これは。酒屋で売っているイカ薫をリッチにした感じでビールのアテには最高です。３種類買った中では一番気に入りました。

次の日はイカゲソの姿焼きを食べてみました。こちらはでんぷんを軽くまぶしてあるので、日持ちは３日ほどです。軽くオーブントースターで温めてみます。こちらは半生という利点がよく出ています。ふんわりとやわらかくイカの旨さと味わいを楽しむことができます。塩気と軽めの醤油味もいいのですが、ちょっと私にはでんぷんが多いような気がしました。とはいえ硬めの普通のイカせんべいより断然好みです。



最後は海老の姿焼きです。こちらの半生タイプは同じ西尾市内（旧一色町）のヤマ伍三矢商店のものが好みでリピートしているのですが、これを超えることができるのでしょうか？と期待したものの、やはり硬めの常温保存タイプですからしっとりふんわりとするわけもなく撃沈してしまいました。とはいえ、海老の香りはしっかりとするのでこれはこれで十分においしいのですが、私が求めているものとはちょっと違っていました。

と、こちらのお店は昔ながらの小さな海老せんべい屋で、ドライブインや観光施設で販売されているようなアミノ酸系調味料がたっぷりと掛かっているものとは一線を画す、本来の海老せんべいが持つ旨味やダイナミックさを味わうことができるかと思います。次回はタコの姿焼きをゲットしたいですね。

西尾市桜町1-5
0563-54-4050　9：00～19：00　火曜日休み