静岡道楽日記

レトロな温泉街、熱海に似合うレトロなパン屋さん！　菊香堂

秋の行楽シーズン真っ盛りです。全国各地の観光地は多くのお客さんで賑わっていることだと思います。観光地というと静岡県ではなんといっても伊豆ということになるかと思います。その伊豆の東の玄関口が熱海です。この熱海、温泉地というだけでなく、レトロな街ということで一部の熱狂的なファンを喜ばせています。



私も熱海に行く度にレトロで昭和なスポットを探すのですが、今回はそんな中から懐かしいパン屋を紹介したいと思います。なんせ創業が昭和11年というのですから、懐かしくても当たり前ですね。こちらのお店は日曜休みなのでなかなか行くことができなかったのですが、秋は祝日が多いということでやっと行くことができました。



お店は商店街の中にあり、佇まいもパンも懐かしさで一杯です。昔はどの町にも一軒や二軒はこのようなパン屋があったものですが、最近はどんどんお洒落なものに変わっていきます。ブーランジェリーやベッカライではなくベーカリーか製パン店って感じです。店内にはコッペパンを使ったサンドイッチや甘食、グローブ型をしたクリームパンやあんぱんなどが並んでいます。

この日は人気商品というタマゴサンドとチーズが入ったパンを買ってみました。タマゴサンドは見た目は素っ気ない感じなんですが、食べてみるとびっくり！やさしくて繊細で上品なんです。コッペパンもふんわりとしていますし、なによりタマゴのフィリングがいけました。アクセントのきゅうりが良い仕事をしています。



もうひとつのチーズ入りのパンもなかなかのものでした。何気ない感じですが、これが逆にいいんでしょうね。最初は見た感じそれほど惹かれるものはなかったのですが、食べてみて「もっといろいろと買ってくれば・・・」と後悔しました。毎日食べても飽きないおいしさがあふれていると思います。近所にあればうれしいお店なのかもしれません。

と、こちらのお店はレトロな店構えとパンの表情だけでなく、食べてみると現代でも十分通用するというか、ゴテゴテとした最近のパンとは違うシンプルだけとおいしい昔ながらのパンではないかと思った次第です。このようなことがあるからパン屋通いは奥が深いんですね。次回も機会をみてカツサンドや焼きそばパンなどを買ってみたいと思います。そうそう、こちらのお店の読み方はキッカ堂ではなくてキッコウ堂ですよ。

熱海市昭和町1-12
0557-81-4079 8:30～20:00　 日曜・第３土曜休み