静岡道楽日記

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あまちゃん@NHK朝ドラ

じぇ、じぇ、じぇと、久々に面白い朝ドラです! あまちゃん

先日の土曜日、日本はおろか世界の一部が熱狂したAKB48の選挙が行われました。某テレビ局がゴールデンで4時間も生放送するくらいの規模でした。私はほとんど興味がなく誰が1位になろうとどうでもいいのですが、これをパロディ化、元ネタ化したGMT47の行方の方が大いに気になります。



GMT47とは、NHKの朝ドラあまちゃんに出てくるアイドルユニットのことです。これを知っている人はあまちゃんファンだと思っていいかと思います。かくいう私もあまちゃんにハマッております。前回の純と愛が期待はずれもいいところだったので、それを補って余りあるほどのロケットスタートをきったと言っていいと思います。こう思うのは私だけでなく視聴率も好調のようです。

で、どうしてあまちゃんがおもしろいのか、どうしてハマッてしまったのか?ちょっと書いてみたいと思います。

1、クドカンの脚本が良い!

なにはなくてもこれでしょう。クドカンこと宮藤官九郎さんの書くドラマは面白さに関しては定評がありましたが、夜の時間帯のドラマばかりだったので少々マニアックなものがおおかったのですが、今回は朝ドラ、それもNHKのものということで、わかりやすさと10代から80代の老若男女誰が見ても面白さ、それぞれの贔屓になるネタや俳優がいるという幅広さが特徴だと思います。

神は細部に宿るといいますが、クドカンワールドは、まさにこれだと思います。ただのギャグ、軽いタッチ、気のきいたセリフ、クスッを笑えるセリフなど1度だけでなく2度三度みても笑えて納得できるものになっているのは凄いと思います。これも練りに練ってのことではなく、軽いのにちゃんとしているというのは、天賦の才といえると思います。

2、脇役、それも舞台出身の役者が良い!

NHKの朝ドラというと主役の若い女優がなにかと脚光を浴びるものです。今回はアキちゃんこと能年玲奈さんとユイちゃんこと橋本愛さんの2人が注目されますが、それ以上に脇を固めている役者が良いんですよね。ナレーターを務めている夏バッパこと宮本信子さんは流石の安心感がありますし、母親役のキョンキョンもいつものキャラで頑張っています。

が、今回はなんといってもクドカンが所属している大人計画の役者たちの存在感が抜群だと思います。特に副駅長役の荒川良々(よしよし)さんは毎度とぼけていて目が離せません。特に毒舌を吐かせたら天下一品なんですよね。おまけにミスタービーン顔負けの演技力もありますから、このドラマで次々とオファーがくるんだと思います。

それから、海女シスターズのおばちゃんたちは言わずもがなのベテランの味わいを見せていますが、それ以上に漁協の事務員をしている伊勢志摩さんの辛口トーク、南部ダイバーの元締め?の磯野先生役の皆川猿時さんのハチャメチャな演技、ヲタク代表の村杉蝉之介さんなど大人計画の役者が出ていなかったらこれほどの面白さはなかっただろうと思います。

3、セリフが良い!方言の魅力がよく出ている!

これは、1,2と関係しますが、舞台となっている北三陸の方言が効果的に使われています。「じぇ、じぇ、じぇ」は今年の流行語大賞ノミネートは既に決定したといっていいと思いますが、それ以上に普段に使われている言葉が味わいがあっていいんですよね。脚本を書いているクドカンさん自信仙台の出身ということもあるのでしょうが、方言のもつ温かみと排他性、東京弁と北三陸弁の違いによる格差みたいなものを的確に表しているように思います。

あと、セリフに関しては、ギャグとシリアスの使い分け、これをミックスしたリズムとテンポの良さが際立っているように思います。ドラマというとセリフの一人歩きや説教臭さなどが鼻につくことがありますが、クドカンワールドにおいてはギャグとシリアスのセリフのバランス感が心地よいんだと思います。まぁこれは役者が豊富ということとも関係していると思いますが・・・。

4、全体を流れる昭和感、小ネタ感が良い!

今回のドラマのテーマはアイドル、地方と東京、家族と共同体など盛りだくさんですが、これらを重厚に表すのではなく、小ネタを上手に使っているのが良いんですよね。特にキョンキョンが同時代であった昭和世代の人にとってはたまらないものがあるんだと思います。年齢でいうと40代から50代前半でしょうか。アキちゃんが寝泊りしている部屋なんかはまさにザ・昭和ですし、やさぐれたスナックの佇まいは出てくるナポリタンなんかはまさに昭和そのものです。これからは薬師丸ひろ子さんも出てくるようですし、オヤジ世代はたまらない展開になるかもしれません。

さらに小ネタといえば、BGMや効果音の使い方はまさに神!というものがあるかと思います。海女カフェのBGMは他局のリフォーム番組のものですし、ストーブさんことヒロシが落ち込んでいるときに流れてきたのは、ピン芸人のヒロシの時と同じものですからね。このほかにも音が効果的に使われているのはリズム感の向上に一役買っていると思っております。

などなど、書ききれないほどの魅力がありますので、東京に舞台を移してどうなるのか、ウオッチしていきたいと思います。まぁ、あまちゃんに関しては多くの人があれこれかかれていますから、それらを見て、なるほどなぁと思っていただくのが一番だと思います。なんせプロのような人が評論していますからね。ちなみにこんなブログあんなブログを見てくださいね。

タグ :テレビ

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この記事へのコメント :
こんにちは。
わたしもあまちゃん見てます!!
ホントおもしろいですね。
ユニット名を決めるとき、黒板に『ウニクロ』とかいてあったのにウケました(^j^;)
Posted by かじ at 2013年06月18日 10:53
かじさん、こんにちは。

あまちゃんでNHKの朝ドラデビューした人も多いとか。もうすぐあまちゃんのサントラが出るとかでこちらの方も人気になりそうですね。

ウニクロは見落としましたが、クイーンのフレディマーキュリーの物まねのときのセリフ「わかる人だけわかればいい!」のように、ギャグがそこかしこにちりばめられているので、わかる人にはたまりませんね。
Posted by SUZY(メンカタ)SUZY(メンカタ) at 2013年06月18日 20:15
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