大人気のラー油@桃屋

SUZY(メンカタ)

2010年07月08日 21:23

ありそうで、なかった、ちょっとひねった製品造りが人気の秘密

桃屋のラー油は、ラー油界のiphoneだった!




と、最初に結論を出してみました。そう、大ヒット中、品切れ中の桃屋の例のラー油は、アップルのiphoneと似ているのではないかと思うに至ったのです。大げさですが・・・。普通のマーケティングブログではこのようなこじつけ理論は出ていませんが、当ブログでは後発ということで無理矢理語ってみますね。

1、製品のポジショニングが絶妙である

桃屋の場合は、餃子のタレに入れたり、ラーメンにちょっとお垂らす程度だったラー油を、豪快にご飯に掛ける、色々なものに混ぜて食べる・・・と、従来予想だにしなかった用途を積極的に謳っているとともに、そのようにして食べるとオオッと驚くほどナイスなおいしさ、今までにない食べ心地を味わうことができるようになったんですね。

iphoneの場合も、携帯電話という範疇を超えて、音楽が聞けたり、パソコンと同じようにネットが出来たり・・・と、携帯電話以上ノートパソコン未満の絶妙な位置にあると思います。おまけに持っていたり使っていると、ちょっと見栄がはれるようなお洒落感があると思います。まぁ、これは今では一般的になって薄れてきましたが・・・。

2、自分好みのカスタマイズが可能である

1に関することですが、両者とも自分が好きなように使うことができるんですね。桃屋の場合は、ラベルに書かれている以外に、あらゆる料理にアレンジが可能な間口の広さが特徴だと思います。ネーミングのようにちょっと辛いという微妙な味と油が料理になじむという点が受けているんだと思います。

iphoneの場合は言わずもがなですね。膨大なアプリでひとりひとり無限大のカスタマイズが可能で、「おおぅ、こんなことまでできるんだ」ということだと思います。これを楽にしているのがタッチパネルですね。桃屋の油みたいに使い勝手が良いのがここだと思います。

3、時流に上手に乗ることができた

桃屋の場合は、食の傾向が辛さ志向、家メシ志向になっている点にうまく合っていたと思います。程よい辛さは癖になりますし、男性でもこれさせあればちょっとしたおいしさにすることができるのが受けたんだと思います。さらに、入手困難、売り切れなんてのがマスコミに出れば出るほど、食べてみたいと思う人は増加しますからね。

iphoneの場合は、スマートフォンの広がりにうまくはまりましたよね。携帯電話ではつまらない、ノートパソコンでは大きすぎるという人にとってはぴったりな商品なのだと思います。また仕事やプライベートでメールやネットを使いこなす人、使わざるおえない人が増加しているのも追い風だと思います。

4、ネットを上手く味方にできた

これも上記のものと一緒で、どちらの商品もブログやツイッター、掲示板などで口コミによって広がりましたね。人間は不思議なもので、人が良いとか、多くの人が褒めていると確かめたくなる習性がありますからね。

5、ネーミング、ブランドパワーが優れている

桃屋の場合は、「辛そうで辛くない、ちょっと辛いラー油」という不思議なネーミングがぴったりとはまったと思います。コピーライターの人に花丸をあげたいですね。さらに醤油に加える調味料、脇役から準主役級の単独で勝負できる「食べる」という位置づけがインパクトがあったと思います。

対するiphoneは、アップルの製品というブランドパワーが効いています。このようなデジタルものにおいてアップルのiシリーズは、クルマにおけるBMW、バッグ界におけるルイヴィトンのごとく絶大な威力を発揮しているのだと思います。いわゆる信者がいるんですね。これは強力なパワーだと思います。この信者層を裏切らない製品造りを続けているのも偉いものだと思います。



などなど、どちらも従来の製品群とは違った視点で作られているのが人気の秘密だと思います。他とは似ているようだけど、ちょっと違う、特別感を味わうことができるものといったところでしょうか。そうそう、両者が違うのは値段ですね。あとは桃屋のラー油は自分のうちで似たようなものを作ることができますが、iphoneは無理です・・・。

で、我が家の桃ラーの評価ですが、「思った通りの味」「家に常備しているXO醤の方がおいしいなぁ」「このザクザク、ジャリジャリの食感が後を引くのか・・・」「リピートしなくてもいいかなぁ」といったところでしょうか。このようなことってけっこう我が家ではあるんです。


関連記事