焼きそば やました商店@静岡市葵区
食文化の話③ 駄菓子屋の焼そばはボリューム満点!
静岡市のグルメを語るうえではずせないものに静岡おでんがあります。B級グルメとしてメディアに取り上げられたり、各種のイベントが行われています。この静岡おでんの発展の大きな鍵は街のそこかしこにある駄菓子屋の存在です。駄菓子屋のおでんは、子供の頃からおでんを摺りこむには最適だったのかもしれません。
そんな駄菓子屋は、少子化やコンビニの増加などに伴い減少の一途をたどっています。この駄菓子屋も後世に残したい食の遺産といえるかもしれません。先日行ってみたのは駄菓子屋のかたわら焼きそばを始めたやました商店です。こちらのお店は、静岡市葵区の一番町、住吉公園の目の前にあります。近くには小学校もあるので駄菓子屋としては一等地といえるかもしれません。
お店は、駄菓子屋といってもお菓子のスペースはそれほどでもなく、今はおでんと焼きそばがメインとなっているようです。年中無休で、朝から雨の日は営業を休むこともあるとか。この日は焼きそばを持ち帰りでお願いしました。焼きあがるまで10分から15分ほど掛かるので、あらかじめ電話しておくと待たずに買うことができるそうです。
さて、家に帰ってから食べることにしましょう。静岡市の焼きそばといえば、細麺が主体で、さらに最近では富士宮焼きそばのようにゴワッとした麺まで使うお店がありますが、こちらのお店のものは珍しい平打ちの麺なんです。しかもノーマルで200グラム使っているボリュームの多さで、400円はコスパ高しといえるでしょう。
焼きそばの具はキャベツにもやし、玉ねぎ、イカ、揚げ玉が入った上に豚肉と温泉卵がトッピングされています。味付けはマヨネーズにソース、青海苔、出し粉、紅生姜とちゃんとしています。特に温泉卵が最初から入っているのはうれしいですね。あと豚肉もしっかりとした量が入っています。
味については、マヨネーズが効いた良い意味でのジャンクさがあります。平打ちの麺も特徴的ですし、ソースや塩コショウも比較的抑え目なので、自宅で自分好みにアレンジしたり、具を追加することも可能です。この量でこの味ならばスーパーやコンビニで焼きそばを買うより満足度は高いと思います。
と、初めて出かけてみたやました商店でしたが、静岡市内にもまだまだ知らない穴場のお店が隠れていたんだなぁと思ったしだいです。一方通行の住宅街のど真ん中というわかりにくい場所にありますが、昔ながらの庶民的な焼きそばが好きな人は一度足を運んでみてもいいかもしれませんよぉ。そうそう、こちらのお店は静岡市の駄菓子屋ですからおでんもありますよ。
静岡市葵区一番町32
090-3567-1567 11:00~19:00 年中無休
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