静岡道楽日記

静岡県内外のおいしいお店、怪しいお店、日々の出来事、面白スポット、身近なニュースなどを鋭くも暖かい視点?で掘り下げていきます。

ねんりん家@グレープストーン

商売上手です! ねんりん家のバームクーヘン

ねんりん家=東京ばな奈=銀のぶどう=鎌倉五郎本店=豆乳おかき銀座中条

さて、これらのお菓子のブランドに共通する点は何でしょう?

ねんりん家@グレープストーン

答えは「グレープストーン」というひとつの会社が全て経営しているということです。行列ができるので有名なねんりん家のバームクーヘンも、東京土産の定番の東京ばな奈見つけったも鎌倉五郎の半月も全て同じメーカーで作られています。が、普通の人は、なかなかねんりん家と東京ばな奈と同じメーカーのものとは知らないでしょうね。

まぁ、それがグレープストーンの戦略というかマーケティング上手なところなのですが・・・。デパ地下やターミナル駅、空港への出店する場合、希少性なり話題性が重要ですが、、色々なブランドを使い分けることによって陳腐化(飽きられない)を防げるわけですね。今回はねんりん家をケーススタディに検証してみましょう!

1、ネーミングがお上手!

まずは店名の『ねんりん家』。バームクーヘンはドイツ語で木(輪)のお菓子ですから、そのまんまですが、和風の響きもあって心に残ります。横文字が多い洋菓子界にあって、この店名は異色ですからなおさらです。さらに商品名が「しっかり芽」に「やわらか芽」。チョコレート味は「しょこら芽」。女性受けすること間違いなしです。もうひとつ、店名に「銀座」とか「鎌倉」「東京」とお洒落で有名な名前を入れると、あたかもそこが本店だと思わせてしまうお上手さです。


2、商品力、商品開発力がお上手!

今回食べたマウントバームしっかり芽の特徴は、普通の丸いバームクーヘンでなく、それを縦に切ったゴツゴツ感が特徴です。今までもガトーピレネーとして他のメーカーがバームクーヘンのバリエーションとして出していましたが、デパ地下への専門店としては初となることでスイーツマニアだけでない普通の人々の注目を集めることに成功しました。おまけに賞味期限が当日だけの「生」なんてのを売るのもやるなぁと思ってしまいます。

ねんりん家@グレープストーン

3、見せ方がお上手!

デパ地下のお店で実演販売することによって手作り感を演出しています。あのバームクーヘンがクルクルと回っていると嫌でも目に留まりますね。おまけにひとつ700円程度で買える値段に設定したのも上手だと思います。他のお店のバームクーヘンはカット売り以外千円以上しますからね。それから箱なども和のテイストで高級感を出していてギフトとしても喜ばれます。

などなど、本当に商売上手だと思います。事実、ブログを見ても「「おいしい~」「今まで食べた中で一番おいしかったです」「行列した甲斐がありました」「次回も絶対買います」・・・との褒め言葉が多いです。もちろん、東京のデパ地下のお店の土日などは凄い行列ですから人気があるのでしょう。お店としてはしてやったりなのか当然と思っているのかわかりませんが、この不景気の中、他のお店はさぞかし羨ましいことでしょうね。

で、この人気の理由を私なりに解釈すると、商品的にはわかりやすい味ということになると思います。言い方を変えればはっきりとした味、らしい味。人々が思うバームクーヘンとはこんな味だろうということを計算して作られていると思います。バター及び香料を効かせたふわふわの生地、フォンダン(周りの砂糖掛け)を強めにしてメリハリを付けているなどから8割の人が食べておいしいと感じるのだと思います。

ちなみに私は残りの2割です。フォンダンは甘すぎるし、生地は不自然さがする感じがしますから。私としては、たぶん8割の人が大人っぽい変な味と言うだろう平塚のバッハマンのバウムクーヘンの方が断然良いですね。と、今回も天邪鬼の意見となりました・・・。


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金と銀@不二家(2016-08-01 20:18)

この記事へのコメント :
メンカタさん こんんちは
 私もバームクーヘンのフォンダンの甘すぎはちょっと・・・
味の好みはそれぞれですが、なるべく万人受けするような味付けが
やはり商売的に成功するのは不可欠な要素ですものね。
比率的に 甘みが強くないと甘いものを食べている気がしない人が
多いんでしょうね。
メンカタさんオススメの平塚バッハマンのほうが気になりますね。
Posted by Hearts(ハーツ) at 2009年04月08日 23:44
静岡でいうと、この流れのお店というと、キルフェボンでしょうかねぇ。静岡出身ということを隠して青山とか京都とか銀座なんかのお洒落な街に進出して人気を博していますから。
メジャー志向よりもマニア志向の方が面白いものに出会える可能性が高いですね。まぁ失敗もたくさんありますが・・・・。
Posted by SUZY(メンカタ)SUZY(メンカタ) at 2009年04月09日 20:02
ふふふ、解ります。解ります。もう全部に激しく同意!!
コッチだとなめらかプリンのパステル、アメリカンサイズのケーキのハーブスも同じやり方なんですよね。
平塚バッハマン、凄く気になってたんです。ああ、食べてみたい~
先日頂いた横浜のコンディトライノイエスはとても良かったですよ。
でも一番気になっているのは、オーボンビュータンのピレネーです(^^)
Posted by きさ at 2009年04月10日 07:43
きささん、京都豪遊のレポうらやましく拝見させていただきました。
京都には本当においしいものてんこ盛りですよね。
ねんりん家もそうですが、行列店=おいしい店(自分にとっては)とならない場合がけっこうありますね。ネットの普及によって知らない場所でも穴場のお店や個人店にも脚光が浴びるようになってあちこちおいしいものを探す人にとってはうれしい限りです。
しかし、有名店や大型店に影響されて良質な個人経営のお店が廃業することもありますので、そういうお店はどんどん紹介していきたいですね!
Posted by SUZY(メンカタ)SUZY(メンカタ) at 2009年04月10日 20:40
おっしゃる通りだと思います。
飲食店に限らず今の時代、小さな事業所を維持するのは本当に大変ですものね。
ネットの普及による弊害を憂うお店関係の方が少なくないことも事実ですが、それ以上の良い効果があると信じたいと思っています。

京都豪遊の写真レポは、追って本家日記に残したいと思います~
またお気に入りのお店が増えてしまって、日帰りでは行けなくなるんじゃないかしら?って(爆)
Posted by きさ at 2009年04月12日 21:35
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