静岡道楽日記

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ガンダムイベントvsゲゲゲで町おこし後編

アニメで町おこしの成功例はゲゲゲの故郷、境港に学べ!

ゲゲゲの女房見てますかぁ?今週はいよいよゲゲゲの鬼太郎のアニメ誕生の巻ですよ。視聴率も最初はそれほどでもなかったものが、最近はけっこう調子よくなってきているようで、初めから見ている一ファンとしてはうれしい限りです。ってテレビドラマの話でなくて、作者の水木しげるさんの故郷、鳥取県境港市がゲゲゲの鬼太郎や妖怪で町おこしの話です。境港は山陰の人口4万人弱の地方都市にも関わらず多くの観光客で賑わっています。それも一過性のものでなく、毎年安定して人が訪れているのですから、ちょっとした驚きです。

ガンダムイベントvsゲゲゲで町おこし後編

静岡市でも今回のガンダム、清水区のちびまるこちゃんというアニメ関連のキラーコンテンツを有しているにも関わらず、それを有効に生かしきっていないのではないかと思っているので、境港の事例が参考になるのかなと思った次第です。まぁ政令指定都市と地方都市との違いはありますが、街の大小に関わらず何かしらのアクションをしないと途端にシャター商店街となってしまう世の中ですから、こんな町もあるんだなぁと関心を持ってもらったらなぁと思います。って私も前々から色々と聞いていたり見ていたのですが、今回改めてネット検索して「けっこう凄いかも」「ゲゲゲの女房ファンとしては一度は行ってみないと・・・」と思ったのですから、その効果はかなりのものだと思います。

1、ゲゲゲの鬼太郎、妖怪というコンテンツが優れている!

老若男女、多くの人が知っていて親しみを持っている鬼太郎ファミリーに加えて、日本の妖怪がユーモラスに139体もブロンズ像として街角や通りの要所要所に建っているので、直接見て触ることができる。おまけに着ぐるみや絵など子供はもちろんのこと、大人も楽しめて想像力を書き立てることができる。ちょっと怖いけど見てみたいという妖怪の世界は奥深いですからねぇ。

2、水木しげるの全面バックアップ体制

境港が水木さんの生まれ故郷ということで、今回の活動になったのでしょうが、水木さんの人柄なのか、アイディアは出すが余計な口を出さない、イメージを壊さなければ好き勝手にやらせるおおらかさが、町おこしをやる人たちの縁の下の力になったのだと思います。また、ブロンズ像などは水木さんが全てチェックして本物度を追及しているんだとか。

3、水木ロード、水木しげる記念館、さらにその外への繋がり

街おこし、町おこしの場合は、点より線、面の方が効果がありますが、それが有効かつ太く魅力的なほど人をひきつけると思います。こちらの場合は、水木ロードという背骨があり、水木しげる記念館というシンボル的心臓部分があって、それをとりまくように魅力的な施設が点在しているので、観光客は周遊できるのです。コンパクトな地方都市というのも逆に効果があったのだと思います。

4、街歩きを楽しめる工夫がある

有名なコンテンツがあってもそれを魅力的に見せなければ意味がありませんね。ここでは妖怪ガイドブックを毎年100円という低価格で販売して街歩きのお供として活用されています。この手のものには必須のスタンプラリーも行っていますが、これなら子供だけでなく大人も参加したくなりますよね。

5、徹底的なこだわりと遊び心

ゲゲゲの鬼太郎をはじめとする妖怪の世界は遊び心を発揮するにはぴったりな題材というのもあったのでしょうが、タクシーの屋根の提灯や街頭が目玉のオヤジだったり、鬼太郎電車が走っていたり、近くの空港を「米子鬼太郎空港」としたり、とにかくたくさんの遊び心を持った仕掛けをしているのです。この辺はネズミーランドと一緒ですね。しかもリアルで手が込んでいるようです。

6、強力なリーダーシップがある

この町おこしの立役者でもある観光協会会長の枡田さんという外部から招聘された人がアイデアマンで、金を余りかけずに色々とイベントや地道な活動をして、とにかく観光客誘致と地元民の啓蒙活動を一緒にしていった功績は大だと思います。その功績は単行本になるほどですから本物だと思います。やはり何事も強力なリーダーシップが必要なんですね。

7、HPの出来栄えがよい

地方都市の観光協会のサイトとしてはなかなかのものだと思います。詳しくて痒いところに手が届くもので、これを見ていると現地へ行ってみたくなるんですから成功だと思います。お役所仕事の枠を超えていると思います。

8、民間活力を生かす

税金や役所の補助金に頼るのでなく、民間企業や地元の人の力を最大限に生かそうというのはこれからの時代、必要なことだと思います。こちらでもブロンズ像の寄付を募ったりボランティアの活用を図ったりと色々やっています。これで地元と観光客の距離が近くなるんだと思います。

9、行政が口を出さず、必要な協力をする

このような町おこしではとかく行政がリーダーシップをとって自分の手柄にしたがりますが、こちらの場合は、交番を鬼太郎交番にしたり、空港を鬼太郎空港にしたり、住民票の透かしを鬼太郎にしたり・・・と、控えめながら遊び心にすることにして、観光協会をバックアップするに留めたのがよかったのだと思います。船頭多くして・・・という話は多いですからね。

10、一部の有名企業に頼らない

町おこしの成功例の場合、大きな会社や老舗の力に頼る部分がありますが、境港の場合は、ごく普通の商店がオリジナルのお菓子を発売したり、妖怪にちなんだメニューを作ったりとしているのがほほえましいですし、この方がよいのかなと思います。まぁ玉石混交になりますが、それはどこでもあることですし・・・。おまけにB級感も捨てがたいですし・・・。

ガンダムイベントvsゲゲゲで町おこし後編

などなど、色々な面が上手くリンクしての成功だと思います。リピーターが多いのも特徴なようですし、静岡からは本当に遠いですが、出雲大社や宍道湖などと組み合わせて一度行ってみたい場所ですねぇ。この夏休みも多くの人がテレビドラマの影響もあって訪ねているんでしょうね、きっと。

そうそう、静岡市もガンダムで町おこしができるかどうか?ですが、難しいでしょうねぇ。それよりも清水区でちびまるこちゃんの方が現実的かもしれません。が、まるこちゃんはまだ鬼太郎のパワーには負けているんですよねぇ・・・。


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