静岡道楽日記

箱根で最初のパン屋で名物のシチューパンを食べてみる！

今日はいい夫婦の日です。本来なら仲良し夫婦が経営されているお店を紹介するのが筋なんでしょう、ネタがなかったのでアツアツフーフーして食べるものを。フーフーする食べ物といったら普通は麺類か鍋物なんてことになるんでしょうが、今回はパンです。



その名は温泉シチューパンです。お正月の東京箱根往復大学駅伝の時に無料で見物の人や選手に配ることで有名です。が、私的には箱根で一番歴史のあるパン屋ということを前面に出したいですね。創業は明治２４年です。坂の上の雲と同じ頃ですね。

こちらのお店の開店時間は朝９時３０分です。私は１５分ほど前に到着したので３台用意されている駐車場に停めることができましたが、土日は開店してからでは無理っぽいです。その理由は行列できるほど混雑するからです。この日も開店前に１０人以上が並んでいました。皆さんお目当てはシチューパンのようです。



行列してまでして食べたい温泉シチューパンってどんなものでしょうか？私も今まで何度もテレビの旅番組やネット、ガイドで見てきましたが実物は初めてです。一個580円で大きさはソフトボールくらいでしょうか。フランスパン生地のパンをくり抜いて中にビーフシチューが入っています。蓋もついていますので最初はそれにシチューを浸して食べます。



が、最初からガンガンと塗っているとシチューが無くなってしまう恐れがあります。その理由はゴロッとした大き目なじゃがいもが入っていることです。牛肉は一個＋αくらいなんですが・・・。肝心の味はシチューとしては洋食屋風のサラッとしたものです。パンに合っているものですね。コクと香りの本格派というより昔ながらの家庭風でしょうか。

結論としては580円という値段は高めですが、箱根というブランド価格があるから仕方がないのでしょうね。持ち帰りは30分以内ということですから、やはりイートインでアツアツを食べていくというのがいいのかもしれません。何事も経験、土産話のネタになる食べ物だと思いますよ、シチューパン。



そうそう、このお店のもうひとつの名物パン、梅干しあんぱんをお土産にしてみました。こちらも一個230円と若干高めでしょうか。味のポイントは何と言ってもあんこの中に入っているまるごとの梅干しです。小さ目ですが、梅干しの酸味があんこの甘さと好対照をみせてくれます。木村屋のあんぱんの桜の塩漬けと同じ効果というか、あれをもっと強烈にした感じですが、嫌味とかやりすぎ感はありません。これまたお土産に最適かもしれません。

と、富士屋ホテルのすぐ近くに位置する老舗のパン屋さん、渡辺ベーカリー初訪問でしたが、観光地でもあり昔からのリゾート地でもある箱根で生き残っているパワーみたいなものを肌で感じることができました。それは名物を有している利点、有名なお店の力でしょうか。このパン屋ひとつとっても箱根の底力と奥深さを感じました。


箱根町宮ノ下343
0460-82-2127 9時30分～17時(4～9月は～17時30分)
休み 水曜、第3火曜