静岡道楽日記

静岡県内外のおいしいお店、怪しいお店、日々の出来事、面白スポット、身近なニュースなどを鋭くも暖かい視点?で掘り下げていきます。

壹錢洋食本店@京都市東山区

京都片すみ紀行⑦ 昭和の懐かしい味、一筋で勝負してます!

今日で放映終了となるNHKのドラマ「夫婦善哉」ですが、このドラマの中には大正から昭和にかけてのハイカラな食べ物が色々と出てきます。舞台が大阪ですから、自由軒のライスカレーや関東煮、ドテ焼、鰻まむしなど庶民に愛された食べ物です。安うて旨いものですね。その中でも主人公の蝶子の実家の商いが一銭天ぷら屋なんですね。京都にもこの一銭を店名にする有名店があります。

壹錢洋食本店@京都市東山区

祗園のメインストリートからほんの少し入ったところにある一銭洋食は、京都人はもちろんのこと、京都好きにはお馴染みのお店です。でも実際に食べたことのある人となるとそう多くないのかもしれません。実際私もそうなんですが、名物に美味いものなし、観光客相手のお店ではないかと思ってしまって他のお店へ行ってしまうんですよね。

壹錢洋食本店@京都市東山区

で、今回は夜遅いのと気軽に食べるお店が近くになかったので初めて寄ってみました。なんせ粉もの好きですから、どんなものだろう?と思ったからなんです。で、結論は、値段は650円と観光地価格だけど、思ったよりおいしかったです。期待がそれほどでもなかったのもあるかもしれませんが、この一銭洋食一本で勝負しているだけのことはあると思いました。

壹錢洋食本店@京都市東山区

そう、こちらのお店のメニューは食べ物関係は一銭洋食だけなんです。飲み物はアルコール中心に色々とあるのですが、今時潔いというか凄いものがあると思います。ちなみに一銭洋食とは、元々大正から昭和にかけて大阪を中心とする関西地方の駄菓子屋で始まったもので、小麦粉を水で溶いたものを鉄板に流して、その上にネギや天カスなどをのせてソースを掛けたもので、ソース味のものは全て洋食と呼ばれていたからだそうです。詳しくはこちらをどうぞ。

壹錢洋食本店@京都市東山区

こちらのお店のものは、それをバージョンアップしたもので、広島焼きのようなクレープ状の生地の上に、天カス、鰹節粉、味付けこんにゃく、牛肉、九条葱、竹輪、玉子2個が入ったものです。ポイントは、たっぷりの九条葱とトロッと半熟状の玉子、そして細切れのこんにゃく煮でしょうか。

壹錢洋食本店@京都市東山区

お好み焼きを初めとする粉物のおいしさは、生地と具、ソースの三位一体のバランスだと思うのですが、こちらの一銭洋食はその点がよく考えられているというか、程よいものがあるんですね。辛口ソースを選んだり、テーブルの七味をかければビールやハイボールの良いお供になりますし、甘口ソースなら良いおやつになるんですね。

壹錢洋食本店@京都市東山区

と、初体験の一銭洋食でしたが、百聞は一見にしかずではありませんが、掘り出し物とまではいきませんが、小腹がすいた時や他のお店が終わっている深夜に食べるにはよいのではないかと思いました。そうそう、こちらのお店、店内に着物姿のマネキンが置いてあったり、クスっと笑える絵馬があったり・・・と、お客さんを飽きさせない工夫がしてあります。

京都市東山区祇園町北側238
075-533-0001 平日11:00~3:00 日曜・祝祭日 10:30~22:00  年中無休

タグ :京都市

同じカテゴリー(京都府編)の記事
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
壹錢洋食本店@京都市東山区
    コメント(0)