静岡道楽日記

沼津市の王味は、10月14日に移転のため閉店します！

沼津で中華料理といったらイの一番に名前があがるのが王味だと思います。お昼時は開店と同時に満員になる人気店であり、老若男女に愛されています。その王味が来月10月14日に移転のため現在の店舗を閉店するそうです。移転する前に思い出のために先日訪れてみました。



こちらのお店は中国料理店らしくメニューが非常に豊富であり、土日でも注文可能なランチメニューが定食や麺、ご飯類などたくさんあり、常連さんはそれぞれ贔屓のメニューがあるようで、メニュー表を見ずに注文しています。この日は定食メニューから名物の四川風の豚薄切り肉の旨辛煮込みと定番料理のエビチリをお願いしました。



この日も開店早々に満員となりましたが、注文してから５分ほどでやってきました。最初は豚肉の旨辛煮込みからいってみましょう。これは四川料理の定番料理である水煮肉片で、本来は川魚でやったりしますが、馴染みのある豚肉にしているのだと思います。雰囲気のある土鍋なのも良いですね。



気になる味は、辛さはメニューでは一番辛いマークがついていますが、それほどではありません。辛いものが苦手な人でも大丈夫なくらいでしょうか。最近流行りの花椒の痺れはそれほどでもなく、唐辛子と豆板醤の辛さが主体となっています。さらに特徴的なのが辣油と大量の油でしょうか。このたっぷりとした油が本格的な四川の証しだと思います。



この真っ赤な油の中にはロースを主体とした豚肉と柔らかいチンゲン菜が隠れています。これをソースとともにご飯にのせて食べると旨さと辛さが倍化します。にんにくや各種の醤やスパイスが隠し味となっているのもプラスになっています。この手のものは四川料理店へ行くと食べることができますが、こちらのお店のものは日本人向けに上手にアレンジされており、その完成度は高いと思います。



もうひとつのエビチリは正統派の昔風の仕上がりになっており、プリプリの海老とちょっと甘酸っぱいチリソースが、これまたご飯によく合います。なお、こちらのお店ではこれをオーブンで焼いたエビチリグラタンや炒飯の上にのせたエビチリ炒飯もあります。そうそう、新しいお店ではオーブンが無いのでグラタンは用意できないそうです・・・。





と、沼津市の中華料理界を引っ張ってきた王味が移転するということで、現在の店舗での味を確かめたい人は早めに出かけることをお勧めします。新しい店舗は、沼津市大手町5-4-11で旧萬来軒総本店の跡になります。仲見世商店街の一角になりますので、専用駐車場が無いということが、クルマ利用者にはちょっと厳しいですね。あと、気になる値段はほとんど変わらないそうで、一安心です・・・。

メニューの一部は次のとおり









沼津市柳町1-56
055-922-1313　　11:00〜14:25　　17:00〜21:00　火曜日休み（祝日の場合は営業）