日本の美味しいもの展@伊勢丹静岡店

SUZY(メンカタ)

2010年08月24日 21:51

食べ物甲子園⑧ 人気商品のサバイバル戦は続く・・・

先日までツインメッセで、静岡だいいちテレビ主催で「全国おいしいもの祭り」が開催されたと思ったら、明日から伊勢丹静岡店で日本の美味しいもの展が始まります。まぁ同じ時期の開催とならなかっただけマシかもしれませんが、本当にこの手の物産展は多いですね。しかも今回は日本テレビ系の人気番組「秘密のケンミンSHOW」で紹介されたご当地グルメが50点も販売されるというのですから気合が入っています。



で、今回の注目ポイントはチラシに見る人気商品、流行ジャンルの移り変わりの激しさと下克上の戦いです。今回は、全国各地から美味しいもの、人気商品、行列のできるスイーツを集めたというのがコンセプトらしいのですが、目玉商品ともいうべき1面で写真が大きいのは、広島三原市の八天堂のくりーむパンと愛知県のアンティークのとろなまドーナツの新登場組です。

その次に控えるのは、ブームの半熟カステラ、この手の物産展ではお馴染みとなった大阪の堂島ロールにマダムシンコのマダムブリュレです。これらはどれも千円オーバーですが、整理券が必要だったり限定だったりと人気は安定してるようですね。そんな中で私が注目したのは2,3年前の主役だった北海道の花畑牧場です。今回は中面の小さな扱いになっており、商品はどこかで見たようなチョコポテチと生キャラメルトリュフと流行の半熟カステラです。

このことをみると、スイーツに関しては流行の移り変わりが激しいですね。定番商品になることなく1年ほどで人気商品や新製品が消えていくことも珍しくないと思っています。生キャラメルは多くのメーカーや菓子店も手がけて大流行だったのに、最近ではほとんど見かけることはなくなりました。これに対して最近のトレンドは半熟カステラに代表される半熟ものに生ドーナツに代表されるトロトロ感でしょうか。フワッと軽い口どけが受けているのでしょうかねぇ。そうそう、流行スイーツは和菓子よりも洋菓子の方が多いですね。

こう考えると、「生」に「半熟」「トロッ」などの食感を生かした新商品を開発していけば・・・ということなんでしょうが、スイーツ業界を筆頭に飲食関係は流行するとなったら追従するメーカーが多いですから、どこが一番手になるか大変だと思います。一方の売る側のデパートとしても売れ筋だけでなく、まだ人が食べたことが無い地方の人気商品とかデパートに出すことができないような小さなお店のものを発掘するなど苦労が絶えないんんでしょう。本当にどの商売もサバイバル戦ですねぇ。



これに対して惣菜に関しては流行よりも定番とか老舗、有名メーカー、地方の特産物を使ったものが多いようです。これは購入者が中高年と流行よりも安心できるブランドを選ぶからでしょうか。今回は京都の鯖寿司、仙台の牛タン弁当、宇都宮餃子、長野のおやき・・と、誰でも知っているものが並んでいます。我が家の狙いは明石のたまご焼きですが、本場よりもずいぶんと高いんですよね。この値段が高くなるというのがデパートの物産展の弱点だと思います。どうしてもコストがかかりますからね。

と、今回の全国選抜美味しいもの選手権、どのメーカーのどの商品が人気ナンバー1になるのでしょうか? 私は値段の手ごろさもあって八天堂だと思っているのですが、本当に美味しいものはデパートの物産展には出てこないか、出ても地方でなく東京や大阪などの大都市のデパートの物産展限定だったりすると思っています。人気商品=流行商品=美味しいとは限らないのが面白く楽しいことだと思います。まぁ、とびっきりおいしいもの、自分が大好きなものが気軽に近くのデパートで買えたら、逆につまらないかもしれません・・・。

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