骨付鳥 一鶴土器川店@香川県丸亀市

SUZY(メンカタ)

2015年11月12日 20:58

四国行列旅④ 丸亀発祥の骨付鳥の老舗も行列だった!

香川県の名物はうどんだけではありません。最近メキメキと人気上昇中なのが骨付鳥です。鶏のもも肉を特製のタレで焼いたもので、色々なお店が独自の味で勝負しています。本場香川県では、居酒屋や焼鳥屋だけでなく、スーパーなどでも販売されている当たり前の食べ物です。そして、この骨付鳥が生まれたのが丸亀市の一鶴です。



行列のうどん屋おか泉を出たあとはメイン?を食べに一鶴へむかいます。本当は本店へ行きたかったのですが、電話で聞いたところ1時間待ちということで、それより待ち時間が短い土器川店へと行ってみました。が、こちらも居酒屋とは思えないファミレス以上の大型店にも関わらず凄い人が待っていました。

こちらのお店は、年中無休、収容人数382人、駐車場100台弱、土日はランチから夜までの通し営業という居酒屋の範疇から逸脱している大型店です。しかも丸亀市という人口10万人に満たない地方都市なのに一鶴だけで3店舗有しており、土日などが行列ができるのが当たり前なんですから人気のほどがわかるってものです。

私も骨付鳥の存在は以前より知っていましたが、これほどの人気だとは思ってもいませんでした。特にこの日はシルバーウィークということで昼はうどん、夜は骨付鳥という観光客で大賑わいでした。居酒屋で行列というのも凄いものがありますが、大型店ですから30分ほどの待ちで入ることができました。



店内は大型のドライブインといった感じです。喫煙席のスペースは雑多な雰囲気がありましたが、私が座った禁煙席の方はゆったりとした座敷となっておりのんびりと食事をすることができました。気になるメニューはメインとなる骨付鳥2種類だけで、あとはごはんものとつまみくらいと、いかに骨付鳥の人気が凄いのかわかります。

注文はもちろん骨付鳥で、オヤとヒナ、そして鳥めしをお願いしました。オヤとは親鳥のこと、ヒナとは若鳥のことで、香川県民の間ではどちらがおいしいのか?意見が分かれるところのようで、食べ比べしてみました。本来ならうどんの後ですからどちらかひとつにしないといけないんでしょうが、どちらも気になりますからね。



さて、やってきましたよ。懐かしいステンレスの銀皿にのってきたオヤは切り身が入っていて見るからにワイルドそうです。これは齧ってみて確信したのですが、身が固くてしっかりとしています。この歯ごたえの良さと噛めば噛むほど味がじんわりと出てくるのはオヤならではでしょう。が、それもタレ、スパイスが強めできついので、肉本来の旨みが殺されているようにも思いました。

もうひとつのヒナもスパイスのきつさが気になりました。身はオヤと比べるとやわらかで食べやすいですし、噛むとじんわりと旨みが出てくるのは流石だと思いますが、さっぱりとしたモモのローストを食べてきた身としてはちょっとしたカルチャーショックだったのかもしれません。まぁ、ビールのお供としては最高なのかもしれませんが・・・。



そんな塩っぱい骨付鳥と比べてあっさりとしていたのが、鳥めしでした。これは鳥の出汁で炊いたご飯で鳥の切り落としも少しだけ入っています。上に錦糸卵ものっていて、塩っぱい骨付鳥の合間にこのさっぱりとしたご飯がとても良くあっていました。ネットではおにぎりを骨付鳥の残ったタレをつけて食べるのが良いと書かれていますが、私は鳥めしにして良かったと思いました。



もうひとつ箸休めとしてよかったのがサービスでついてくるキャベツです。これはお代わりもできますし、塩っぱい骨付鳥を中和させるのはぴったりです。さらにお腹に余裕があれば酢の物なども頼めばいいかもしれませんが、今日はこれで十分でした。



と、噂に聞いていた骨付鳥、そして一鶴でしたが、これだけ人気があるのはどうしてだろうと思うと同時に、これだけ特徴ある味わいがあるからこその人気なのかもしれないと思った次第です。ラーメン二郎ではありませんが、はっきりとしたものの方が熱狂的なファンを獲得できますからね。そうそう、骨付鳥は一鶴の登録商標だそうです。凄いですね。

香川県丸亀市土居町2-12-33
0877-23-3711 11:00~14:00  16:00~22:00  土日祝11:00-22:00  年中無休


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