旭屋食堂@岐阜県土岐市
土岐市のB級グルメ、てりカツ丼と中華そばの店!
カツ丼といえば、とんかつを卵でとじたものが普通ですが、全国各地にはそれ以外のオリジナリティあふれるカツ丼が存在します。長野県駒ヶ根市のソースカツ丼や岡山市のデミカツ丼などが有名ですが、岐阜県土岐市にはてりカツ丼なるものがあります。栗菓子を食べに東濃地方へ行ってみたときに、これを食べに寄り道してみました。
土岐市の国道19号線から一本入った所にあるのが旭屋食堂です。創業はなんと大正13年といいますから、もうすぐ100年になる老舗です。店構えは昔ながらの大衆食堂然としており、店内も小上がりとテーブルのみで相席当たり前の世界です。メニューは名物の2枚看板のてりカツ丼と中華そばのほかにはうどんや丼ものなど豊富に揃っています。
常連さんの多くが注文するのが小小のセットです。これはてりカツ丼の小サイズと中華そばの小サイズのセットで、値段が安くなるわけではありませんが、名物を一緒に楽しむことができるので人気があるようです。いわば志太地区の朝ラーの温と冷のセットと一緒ですね。
今日はてりカツ丼と中華そばを麺硬めでお願いしました。値段はこの手の食堂としては普通といっていいかもしれません。お値打ちとはいきませんが、この日も満員御礼でしたから、いかに地元の人たちに愛されているかということかと思います。お客さんの多くが年配の人だったり、家族連れだったりで、ラーメンフリークらしい人はこの日はいませんでした・・・。
最初にやってきたのは中華そばです。見た目は醤油ラーメンらしからぬ透明感があります。薄口醤油を使っているからでしょうが、飲んでみるとしっかりと塩分があります。けっして塩っぱくありませんし、ベースの鶏や鰹節などの出汁感、さらに化学調味料も効いた懐かしくホッとできるものです。
麺は最近のラーメン専門店のレベルが高いものと比べてはいけませんが、チャーシューなども丁寧に仕上がっており、どこか癖になる味わいになっています。近所にあったら時々出かけたくなるものですね。そうそう、控えめな味付けは、てりカツ丼と一緒に食べて丁度良いようになっているのかもしれません。
もうひとつの名物であるてりカツ丼は、テレビ番組でも紹介されたほどのものでありますが、小さい頃から食べていないと中毒性がないものなのかもしれません。肝心のソースが洋食屋のデミグラスともケチャップとも違う中途半端なものに感じました。甘めと酸味があるものは、カツとご飯、さらにキャベツに合っているのは流石です。
あととんかつ自体が薄めのそれなりのものであり、これがもう少しレベルアップすると評価はもっと上がるんですが・・・。とはいえ、普通のカツ丼とは違うオリジナリティあふれるものは、カツ丼ファンとしては一度食べてみてもいいかもしれません。
と、初めて食べてみたてりカツ丼と昔懐かしい中華そばは、土岐市民のソウルフードと言っていいかと思います。里帰りした人が懐かしくて食べに行くというのもなんとなくわかりました。そうそう、このてりカツ丼を出すお店は市内に何軒かあるそうです・・・。
岐阜県土岐市泉大島町3-16
0572-55-2873 11:30~13:50 17:00~19:30 火曜日休み
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