よしゆう水産@三重県鳥羽市
牡蠣業者が営む牡蠣料理専門店!
冬の味覚の代表格である牡蠣ですが、日本には名だたる牡蠣産地があちこちに点在しています。静岡県から一番近いのは三重県の鳥羽市浦村だと思います。この冬においしくなる牡蠣を食べに現地へ出かけてきました。ただ異常気象が続き冬の訪れが遅くなり牡蠣の生育もイマイチなのが心配です。現地には食べ放題のお店も多いですが、出かけたのはよしゆう水産というアラカルト勝負のお店です。
こちらのお店があるのは漁港というか牡蠣漁のベースとなる海の真ん前になります。店の前はすぐ海です!この日は連休ということもあって基本的に予約不可なので開店30分前に到着したのですが、既に2組待ちでした。案の定、開店時間には1組目に入れないお客さんがいました。店内は簡素な造りですが、逆にこれが雰囲気を盛り上げています。
メニューは生と焼き、カキフライに天ぷら、牡蠣鍋に牡蠣ご飯、それらの定食など牡蠣尽くしを堪能できます。さらに地の魚を使った刺身の盛ああせやフライなどの日替わりで用意されています。これなら家族やグループ内に牡蠣が苦手な人がいても大丈夫です。もちろんビールや日本酒などのお酒も用意されています。
この日は生と焼きはひとりで合わせて2皿しか注文できないようになっています。温暖化の影響がこんなところにも出ているのかもしれません。ということで生と焼きを一皿づづの計4皿、カキフライ定食と牡蠣天ぷらをお願いしました。これはネットで予習してきた通りなんですが、定食についてきたご飯がお茶碗サイズで思いのほか小さかったことです。大盛りをお願いすべきでした・・・
最初にやってきたのは焼き牡蠣です。シーズン初め、海水温が高いということもあってかどれも小さ目ですが、レモンをキュと搾ってアツアツを口の中に放り込めば、口の中に芳醇な磯の香りが広がります。焼くことで旨味が凝縮しています。シンプルイズベストというのはこういうことを言うのだと思います。
次の生牡蠣は、焼きと正反対の旨さが後からやってきます。最初は海の塩味がやってきてそのあとから牡蠣のジューシーさが追いかけてきます。この美味しさとフレッシュならあと2皿はいけちゃいます。が、これ一皿で我慢しないといけません。ケチャップがついてきますが、レモンだけでおいしく頂きました。
そのあとはカキフライ定食と単品の天ぷらです。カキフライは薄衣の好きなタイプで大きさがそれほどでもないのでジューシーさと言う点では今一歩ですが、鮮度が良いので美味しさと香りという点においては最高ですね。タルタルでもソースでも醤油でも何でもおいしく食べることができます。
この定食についてくるのは牡蠣ごはんに牡蠣の赤だし、牡蠣の佃煮です。この中で一番美味しかったのが牡蠣ご飯です。炊き込みご飯なんですが、薄味の醤油味のご飯に小さ目の牡蠣がゴロゴロ入っていてこれだけで食べても完結しているおいしさがありました。残念だったのは赤だしがぬるかったことでしょうか・・・
最後の牡蠣の天ぷらはフライと違った美味しさがありました。これは塩で食べましたがフライよりもさっぱりとした味わいで、軽めの食感と味わいで量を食べるなら天ぷら、満足度という点ではフライなのかもしれません。食べ比べができるのもこちらのお店の良い点かもしれません。
と、鳥羽の牡蠣小屋というと食べ放題を思い浮かべますが、どうしても元を取ろうと大食いをして最後は飽きてしまいますが、こちらのお店のように単品で注文できるので好きなものを好きなだけ食べることができます。しかも満腹になっても値段はそれほど変わらないですからね。しかもどの料理も丁寧に作られているのがポイントです。鳥羽で牡蠣を食べたいなら選択肢に入る良いお店だと思います・・・
三重県鳥羽市浦村町1229-45
0599-32-6123 11:00~14:00 土日祝日営業
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