味仙焼山店@名古屋市天白区

SUZY(メンカタ)

2010年08月02日 04:33

食べ物甲子園③ 元祖台湾ラーメンは旨かった!

昨日、大阪代表が決まってすべての甲子園代表校が揃いました。こちらも拍車をかけていきますよ。ということで、お隣愛知県は味仙(みせん)です。ラーメン好きでなくても知っている有名店であり、今や名古屋メシの一角を占める台湾ラーメンの元祖としても知られているお店です。今回、初めて支店とはいえ味仙の味を体験したのですが、静岡県でも増加中の赤色や青色の台湾ラーメンを出す店のものとはだいぶ違うおいしさと怪しさにKOされたのでした。



このお店のことは、テレビの番組や雑誌で名古屋メシを紹介するときは時々紹介されていますし、ブログなどのネットでも賛否両論だったので、半信半疑でお店に行ったのですが、良い方に裏切られました。行った店は天白区の焼山店です。東山動物園にほど近い場所にあり、日曜日の午後8時過ぎにも関わらずウェイティングが常時10人ほどいる人気ぶりに改めてびっくりしました。が、回転がけっこうよいのでそれほど待たされることなくカウンターに座ることができました。

店内は広く、台湾料理店というよりどこにでもあるような街場の中華料理店ということでしょうか。ただ違うのが店の大きさに比べて倍近くいるオープンキッチン内の料理人の数と店内に飛び交う中国語でしょうか。それからもっとも違うのは注文してから、その品が届くまでの時間が圧倒的に短いのです。本当にアッという間です。中華料理は火力の勝負とはいってもこれほど早いお店は初めてくらいです。本場台湾顔負けですよ。



さて、注文したのは最初に手羽先とアサリ炒めです。本当は台湾料理で馴染みのシジミの老酒漬けを頼んだのですが、ナイということでアサリにしたのですが、これがビールのお供には最高です。って私は運転手なので水なんですが・・・。たぶん、そうであろうということで、ニンニクがバッチリと効いていて素早く炒めたことによりおいしさが逃げていないので身がふっくらとしていながらちゃんと各種調味料の味が染み込んでいるのです。

もうひとつの手羽先はこれまた名古屋名物の料理ですが、こちらのものはあの甘くしょっぱい味付けとは違い、辛めの味付けがされています。あらかじめ味付け揚げてあるものをレンジでチンしただけですが、これまたビールのつまみにはベストマッチです、たぶん・・・。我が家では名古屋名物の方のものよりこちらの方が気に入りました。



さて、前菜が終わったので目当ての台湾ラーメンと焼きビーフンをお願いしました。いつものごとく台湾ラーメンはちょっとメンカタでお願いしましたよ。これまた1分ほどで到着。こぶりな丼一面に挽肉炒めというかソボロ状のものが載っています。所々に顔を見せている唐辛子が辛いもの好きにはたまりません。

まずはスープを一口。驚くほどあっさりとしています。鶏ガラでとったというスープは良い出汁が出ていますが、やはり真骨頂は上の具を混ぜて渾然一体となったものを飲んでからです。飛び上がるほど辛いわけでも四川料理のような痺れる辛さでもなく、上品なすっきりとしているのにコクがある、まさしく癖になる味わいなんです。さすが元祖であり、多くのファンを持つのもわかります。元ネタの台南ターミー麺とは違いますが、これはこれで時々食べたくなる魔力があります。固めの麺もよくマッチしています。



もうひとつの焼きビーフンも台湾料理店ならではの上等な米粉を使っているのがわかりますし、化学調味料に頼らない濃くしょっぱめで油多めの味付けながらもすんなりと食べられてしまいます。全体的にこちらのお店の味は濃い目の味付けなんですが、これはそれを象徴しているようでした。

と、こちらのお店は他のお客さんが食べている料理、例えば内臓系の子袋炒めとか、巨大な鶏のから揚げとか、多くの人が食べていたニンニク炒飯だとか、どれもがおいしそうに見えるのです。値段的にはチェーン系の台湾料理屋よりも高めであれこれ頼むとけっこうな値段になりますが、スタミナ補給したいときやガッツリと辛さの料理でいきたい時に近所にあるとうれしいお店だと思います。静岡県に多くある台湾料理を看板にしているチェーン店でも同じような料理が出るなら行きたいのですが、無理なんでしょうねぇ・・・。



次回行った時には台湾ラーメンはひとり一杯は必須ですね。はっきりいってちょっとハマりましたよ。

名古屋市天白区焼山2-419
052-805-0395 18:00~翌2:00  定休日 火曜日

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