麺屋 一八@愛知県武豊町

SUZY(メンカタ)

2013年12月09日 21:19

ラーメン七変化⑤ 麺に愛、スープに魂はいってます! 一八

ラーメン屋、それも平成になってから出来たような人気のお店、ラーメンフリーク御用達のお店のうち、けっこうな割合で食券制を採用しているように思います。飲食店のうち個人商店での食券機の普及率はラーメン屋が最高ではないかと思ってしまうほどです。日間賀島を後にしてランチに寄った知多半島の人気店、一八も食券制のお店でした。



この食券制、お店にとっては省力化、効率化という点では大きなメリットがあるのだと思います。が、客側にとってみると、店に入ってすぐに注文をしないといけないわけですから、戸惑ってしまうってことが間々あります。今回のお店のようにレギュラーメニューのほかに何種類も限定物や季節物があるとより一層どれにしようか?迷ってしまいます。

まぁ、今回の場合は行列ができていたので、その間にネットでどれが良いのか、自分に合いそうなのかチェックできたので問題ありませんでしたが、これがネットの事前情報収集もせずにいきなり入ったとしたらパニックになってしまったかもしれませんね。らのお店の場合は、ラーメンフリークが集う、客層が若いお店ということで、食券機の前で迷っている人はおりませんでしたが・・・。



ということで、多くのメニューの中から選んだのは醤油新味と汁なし坦々麺です。醤油ものは、新味とノーマルの醤油味、さらに味玉中華そばがあるんですが、ネットで一番評判が良かったのが新味だったのです。これが事前情報がなかったら中華そばを選んでいたかもしれません。



で、この新味ですが、武豊町特産のたまり醤油を使ったもので、すっきりとしているのにコクがあり、醤油の角もとれていておいしいのです。見た目はたまりを使っているので黒くて塩っぱそうですが、そうでもなく最後までおいしく飲み干すことができました。出汁は動物系と魚介系がバランスよく取れており、無化調なのに、それっぽくないのも好印象でした。

麺は細麺と中太麺の中間くらいの自家製麺で、これもスープとよく合っていました。トッピングもどれも丁寧に作られており、総合点が良いですね。突出したところがなくよくまとまっているラーメンでした。これは人気になるのもわかるなぁと、いつもは化調が効いた懐かしい中華そばを食べている身としては、無化調醤油ラーメンを見直しました。



あと、このお店には替え玉があるのも良い点ですね。こちらは券売機ではなく、その場で100円と交換に出してくれます。博多系のお店では当たり前の替え玉ですが、このような無化調系のお店では珍しいですね。この替え玉の麺は細麺で、葱と魚粉が飾ってあるうえに、麺がくっかないようにしてあるなどお客サイドに立った工夫がされています。

もうひとつの汁なし坦々麺ですが、本格派の四川料理屋には及びませんが、ラーメン屋が出すものとしては出色のものかもしれません。麺はプリッとした中太のものでボリュームもけっこうあって食べ応えがあります。トッピングは、肉味噌、チャーシュー、チンゲン菜と温泉卵で、卵があるのが特徴でしょうか。



最初はラー油などを入れずにお店オリジナルの味を楽しみます。花椒などの痺れ系も唐辛子系の辛味系もほどほどですし、卵があることでまろやかになって誰でもが食べやすい味になっています。とはいうものの坦々麺らしさは十分あり、後でラー油を好みで入れたりして堪能しました。坦々麺というとスープ入りのものが定番ですが、汁なしも捨てがたいものがありますね。



と、こちらのお店はラーメンの鬼のお店で短期間ながら修行したとのことですが、それにとどまらず、一八のカラーをだしているばかりでなく、メニューの多さがアダになっておらず、どれもが魅力的のようでそれぞれのメニューにファンがいるなど新時代のラーメン屋のように思いました。このお店が近くにあったら全てのメニューを制覇したいなぁと思った次第です。

愛知県知多郡武豊町鹿ノ子田2-60
0569-73-2484  11:30~14:00 17:30~スープが無くなり次第終了
火曜日休み

関連記事