京料理 藤本@京都市中京区

SUZY(メンカタ)

2014年06月23日 21:11

年末関西紀行⑪ デザートが豊富なお値打ち京料理ランチ!

京都の食事といったらなんといっても日本料理でしょう。俗に言う京料理ってやつですね。最近、日本料理がユネスコのなんたら遺産になったそうですが、京料理が大いに貢献したことは間違いありません。この京料理も気軽なおばんざいからびっくりするほど高額な料亭まで色々ですが、普通の人が行くならお得なランチがおすすめです。



ってことで、評判が良いランチのお店をあちこち探したのですが、年末ということですでに年末休業になっているかお節料理の仕込みで営業していないお店が多く難儀しました。そんな中、探し当てたのが藤本です。場所が祇園や先斗町、河原町という繁華街、花街ではなく中京区の三条というビジネス街の裏通りにあることもあって、知る人ぞ知るお店という存在のようです。

こちらは、旧い町屋を改造してお店にしてあります。1階はオープンキッチン式の厨房とカウンター席、2階が座敷になっており、落ちついた雰囲気の中でのんびりと食事を楽しむことができます。けっして派手や豪華さはありませんが、そこがかえって料理と対峙することができます。ランチは3000円と5000円があり、今回は3000円のコースをお願いしました。



料理は、カウンター内の大将と奥の厨房の2番手さんが主に担当し、サービスは若い見習いさんが初々しく担当し、これを奥様がサポートしています。京料理のお店では大人数の大箱店も多いですが、これくらいの限られた人数でやっている小さいお店は誰が何を作っているのかわかるので良いですね。さらに目の前のカウンター内の大将にあれこれと教えていただけるのもとても参考になるとともに、京料理の奥深さの一端を知ることができます。

さて、料理は次のとおりです。


 先付は蛸と車海老のみぞれ和えです。蛸の柔らかさと海老の甘さにびっくりです


 椀物は、金目鯛と胡麻豆腐で、出汁の旨さにうなります。さすが京料理ですね


 向付は刺身の盛り合わせです。蛸、烏賊、真鯛、海老、鮪にハマチで、量、質ともに十分です


 焼肴は鰆の塩焼きです。付け合せにも抜かりありません


 ご飯は、蟹ご飯です。お替りしたくなるくらいおいしかったですね


 水菓子は、5つの中から好きなだけ選ぶことができますよ


 こちらのデザートは和洋折衷のもので、甘さもほどほどで食べやすいものばかりです



と、3000円とは思えないコスパの良さに敬服しました。京料理らしい良い素材でしっかりと出汁をひいた味付け、向付けの刺身の盛り合わせの内容が充実していること、最後のデザートが種類豊富で好きなものを選ぶことができるなど、老舗に負けないしっかりとした技術と、一見さんや観光客よりも地元の常連さんを大切にしている姿勢、気さくな大将との会話、隠れ家的なお店と、京都らしい食事を楽しむことができる一軒だと思います。

それにしても京都の日本料理屋は凝った料理を出すお店とか最高の素材を惜しげもなく使う高級店、おくどさんで炊くご飯が自慢のお店、野菜に力を入れているお店など、それぞれ特色があって、いつどんなお店へ行っても楽しむことができるのは凄いことだと思います。切磋琢磨、数が多いからこそそれぞれのお店が光っているんだと思います。やはり京都へいったら一度は京料理屋へ行くべきですね。

京都市中京区衣棚通り三条下ル了煩図子町475-10  
075-211-9105  12:00~13:30(L.O)  18:00~20:00(L.O) 水休

 

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