高遠そば ますや@長野県伊那市
海の幸山の幸2015⑦ 高遠のそばといったらこれでしょう!
長野県伊那地方の高遠といったら桜で有名な城下町ですが、蕎麦好きには高遠そばで有名です。なんせ高遠の城主はそばが好きで、会津へ天封された時にそばの作り方などを伝えてから会津地方ではそばが有名になったんですね。このこともあってか会津なのに高遠そばと呼ばれているのですが、最近になってふるさとである高遠でも高遠そばが食べられるようになってきました。
その高遠そばとは、そばを焼き味噌と辛味大根で食べるもので、高遠地区の色々な蕎麦屋で食べることができます。今回のお店は高遠バイアス沿いのますやでいただいてみました。本当はそばピッツァ狙いで行ったのですが、休日は作らないということで急遽高遠そばになったというわけです。
この高遠そば、最初はキワモノかと思っていたのですが、これが食べてみるとそばの食べ方としてはなかなかのものであると再認識しました。食べ方としては小さなすり鉢に焼き味噌を適量入れたのちに辛味大根のおろしたものと汁を好みで入れてそばをたぐるというものですが、香ばしい味噌とピリッとした辛味がある大根おろしが、さっぱりとしているのにコクがあるという一度で何度も楽しめるようになっているんですね。
この高遠そばは、信州でよく食べられているおろしそばと焼き味噌を入れたそばの良い所取りのようなおいしさがありました。さらにこのおいしさをささえているのが手打ちのそばそのものなんですね。特に手挽きのぬきと呼ばれるざらっとした粗めのものが汁との絡みがよく旨さを倍増してくれていました。
このぬき、そば自体だけを食べてもなかなかのもので、高遠そばではなく普通の鰹節の汁で食べても蕎麦処の信州にあってもなかなかのレベルだと思います。この日は、きのこの温かいつけ汁でも食べたのですが、温かい汁に負けることがないコシと味わいがありました。この日は新そばということもあったのかもしれませんが、やはり手挽きはいいものですね。
と、お目当てのそばピッツァはなかったものの本場の高遠そばを食べることができて良いランチとなりました。こちらのお店は観光地の高遠にあるため休日にはかなり混雑するので開店時間早々に行くか時間をずらして行くのが良いかと思います。そうそう、この日は高遠城址の紅葉がちょうど見ごろでした・・・。
長野県伊那市高遠町東高遠1071
0265-94-5123 11:00~16:00 休業日火曜日(1・2月は火、水曜日)
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