中華料理 来来軒@静岡市清水区
来来軒の鶏から揚げは大きさだけじゃない、旨さも上級だった!
学生街の食堂はボリュームたっぷりというのが昔からの常識です。静岡大学のお膝元、大谷街道の食堂は有名です。同じ静岡市内の清水区三保にも東海大学の海洋学部があり、少ないながらもボリュームたっぷりのお店があります。とんかつの五郎十なんか有名ですね。今回の来来軒も、ボリュームたっぷりの鶏のから揚げで知る人ぞ知る存在なのです。
こちらのお店は、典型的な街場中華の外観をしています。赤に龍の看板が目印で、昔ながらのサンプルもあったりして、昭和の佇まいで、一見さんは入りにくい雰囲気を醸し出しています。が、そこをクリアすれば、安くておいしい料理の数々が待っています。今日は、目的の鶏のから揚げを単品で、あとは大好きなタンメンと、ご飯もので炒飯をお願いしました。
鶏のから揚げというと、最近は専門店も出来たり、コンビニのレジ横で気軽に買うことができるようになりましたが、本当においしいものとなるとなかなかないものです。その点、こちらのものは正真正銘のモモ肉を大きめに切り分け、丁寧に揚げることによって、衣はサクッ、中はふんわりジューシーに仕上がっています。
そして特筆すべきはそのボリュームで、ひとつの大きさが大人の拳以上のものがあり、推定80~100グラムはあるかと思います。それが一皿に山盛り5個も入っているので2人で食べきることができずに2つは持ち帰りしました。なお、味付けは控えめなもので、最近の塩胡椒やにんにく強めのものとは一線を画す、鶏肉の旨みを生かしたものでした。
麺類代表のタンメンは700円と標準的な値段で、味わいも昔ながらのタンメンらしいもので、野菜の旨みと出汁を生かしたものとなっていました。こちらもスープはそれほど塩辛いこともないもので、これといった特徴はないものの、飽きることなく食べきることができました。
ご飯もの代表の炒飯も昔ながらの正統派街場中華の強い火力で一気に炒めたパラパラ系のもので、卵やネギ、チャーシューなどの具とご飯が火力と油によって渾然一体とまとまったもので、濃い味で誤魔化していないものでした。
と、店構えや赤い看板など入るのにちょっと勇気がいる来来軒ですが、鶏のから揚げが好きな人なら一度は出かけてみても損はないと思います。あと、鶏のから揚げ弁当もあり、これを持ち帰るなんてのも良いかと思います。この日もまとめて購入していたお客さんがおりました。そうそう、こちらのお店、常連さんは学生さんよりも近所のおじさんが多いようで、昼からビール片手に一杯という人が多かったです・・・・。
静岡市清水区折戸505-4
054-334-1968 11:30~13:30 / 17:00~22:00 (日祝~21:00) 月曜定休
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