若鶏のむしり 瀬川@長野県佐久市

SUZY(メンカタ)

2021年12月21日 21:13

佐久市臼田のソウルフード、鶏のむしりの名店!

日本のクリスマス料理といったら鶏料理が定番となっています。ケンタッキーフライドチキンなどは予約で満員御礼となっています。この鶏肉料理、昭和のころは鶏モモ肉にローストがお決まりでした。この料理の元祖というかもいう豪華版ともいうのべきものが、長野県佐久市臼田のソウルフード、鶏のむしりです。



むしりとは鶏肉をむしって食べることからくる料理で、その元祖も言われているのが佐久市の南部臼田地区の住宅街の中にある瀬川です。狭い路地裏の奥にあるお店で、地元の人愛用の老舗です。この日は午前中に予約しての初訪問となりました。その理由は焼くのに1時間以上かかるのと、焼く量が限られているためです。



こちらのお店は基本的に持ち帰りが主体となっています。店番をしているのは老齢の店主です。少しお話をさせていただいたのですが、臼田地区でブロイラーの飼育が始まった際に自宅で気軽に鶏料理を食べられるように始めたもので、味付けはシンプルに塩コショウのみで、炭火で1時間以上かけてじっくりと蒸し焼きにしているそうです。



で、このむしりは鶏肉の半身焼きを手でむしりながら食べることからくるそうで、昭和の惣菜のように新聞紙に包まれています。これをあけてみると見事な照りをした半身焼きが姿を現します。トースターで温め直して食べてみると、最初に感じるのがじっくり焼かれたことによる香りの良さと皮のパリッとした香ばしさです。



次に感じるのが身のやわらかさと噛み締める毎に味わえるジューシーな若鶏特有のさっぱりとした中に旨みです。とかくパサパサになりがちな鶏のローストですが、こちらののものは飽きることなく食べ切ることができます。ご飯のお供としてもビールの肴としてもいけちゃうこと間違いなしです。



と、噂に聞いていましたが、佐久市臼田のソウルフードともいうべき若鶏のむしりでしたが、実際に食べてみて予約しても食べたいのが納得できるおいしさがありました。半身で1000円以下というお手ごろさもポイントです。最近ではあちこちで丸鶏のローストを看板にしている惣菜屋がありますが、昭和の頃からそれをやっていたというのもある意味すごいものです。佐久方面へ行ったら毎回買っちゃいそうです・・・

長野県佐久市臼田稲荷105
0267-82-2444  10:00〜21:00  11:00〜16:00(12〜3月)
定休日 不定休


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