だいりき(大力餅)@京都市左京区
関西で麺類と言ったら力餅系のお店へ!
大阪や京都、神戸などの関西の都市圏で気軽にうどんや蕎麦を食べるとなるとイの一番に名前があがるのが力餅といわれるお店です。発祥は兵庫県の山間部の豊岡市と言われており、のれんわけで関西一円に広がっており、力餅食堂や〇〇餅との店名で麺類や丼物、定食、そしておはぎやおにぎりなどを商っています。
京都にもこの流れをくむお店が何軒か頑張っており昔から気になっておりました。が、老舗のお店や評判店へ出かけていたのですが、お気に入りのお店が閉店したということで、大晦日の日に年越しそばならぬ年越しうどんを食べに左京区の元田中にあるだいりきへ行ってみました。看板には大力餅と書かれており、同じ店名のお店が金閣寺の近くや出町柳にもありますが、のれん分け店なので値段や味、メニューが各店違っています。
こちらのお店は住宅街の中にあり、近くのコインパーキングに駐車して向かいました。お店は改装がされており、店内外は現代的でさえあります。今日の目的はネットでみて評判の良かった親子丼と京都の冬に食べたいあんかけのうどんです。ひとつは親子丼とうどんのセット900円、生姜が効いたあんかけにきざんだ油揚げが入ったたぬきうどんをお願いしました。
待つこと5分ほどでやってきました。最初は親子丼からいってみます。見た目からしてトロトロの玉子がわかるもので、最初からかかっている山椒が効いています。出汁の味はあくまでも控えめで塩味も少な目で飲める親子丼となっています。質的にも十分な鶏肉もゴロゴロと入っており、これで単品700円、セットなら900円で食べられるのはお値打ちです。
この親子丼、関東風なものは醤油味がしっかりときいた甘塩っぱいものが多いですが、京都や関西のものはやさしい味わいで出汁の旨味を楽しめるものになっています。ミニサイズのうどんも出汁の良さをストレートに味わえるもので、柔らかめのうどんも昔ながらの京都風の仕上がりで、丼と交互に食べるのが最高です。
もうひとつのたぬきうどんはバッチリと生姜が効いており、体の芯から温めてくれます。あんも程よいもので九条ネギの風味もプラスされ、冬場の庶民派うどんの代表格といった一杯となっています。このやさしい出汁の麺は、さぬきのような硬めのものよりコシがないふんわりとした昔ながらの京都風の麺がぴったりです。なお、自家製麺のようで、ただ柔らかいだけでなく芯はしっかりとしているのもポイントです。
と、値段、味わい、ボリュームと突出しているものはないものの、気軽に寄ることができるこの手のお店がそこかしこにあるのが京都の凄い所でネットやインスタでよく出てくるような有名店や行列店に行かなくても十分だと思わせるものがありました。こちらのお店も餅とついているのでぜんざいなどの甘味も少しですが置いてあります。今後も餅屋が付いているお店巡りしていきたいと思います・・・
京都市左京区高野清水町53-2
075-781-6685 11:00~20:00 火曜日休み
関連記事