静岡道楽日記

揚げ物の中でも難易度が高い思います！　カキフライ

年が明けてからというもの寒さが一段と増しているようです。寒くなるとおいしくなってくる食べ物に牡蠣があります。牡蠣はＲが付く月がおいしいと言われますが、ちょうど今が旬真っ盛りという感じですね。牡蠣の料理というと生牡蠣に牡蠣鍋、焼き牡蠣など色々ありますが、牡蠣料理のハイライトというかトドメはカキフライではないでしょうか。



我が家でも晩秋からあちこちのお店へ出かけてはカキフライを食べております。が、このカキフライ、数ある揚げ物料理の中でも一番難易度が高いというか、そのお店のカキフライが好きと思うかイマイチだと思うか、微妙なバランスに成り立っているのだと思います。裏を返せばそれだけ難しい料理ということになりますね。

我が家でもネットなどで評判のお店へ出かけても好みに合わないということがあります。新鮮な牡蠣、有名な産地のものを使用していても揚げ方がまずかったり、衣のつけ方が好みと違っていたらダメなんですね。高いからおいしいというものではなく、カキフライ定食で千円以下のお手頃なものでも驚くほど好みに合うお店なんてのがあるからカキフライ探索は続くんですねぇ。



例えば一昨年に出かけて洋食屋は牡蠣の殻にカキフライがのっていてその上から自家製タルタルとトマトソースがかかっていて見た目は満点でしたが、一度蒸すか茹でてあるものを揚げてあってカキフライのキモであるジューシーさがなく残念な結果となりました。

先日出かけたお店も大きく見た目は良かったものの、衣が厚くてボテッとしているうえに揚げすぎのようでこれまたジューシーさがなくなっていました。このお店はとんかつ屋だったのですがもうひとつのとんかつは旨いのにカキフライはイマイチと感じるのですから、相性ってあるんですね。

このカキフライを出すお店は大きく分けると、洋食屋、とんかつ屋、海鮮ものを出す店となると思います。おおざっぱにいうと、揚げ方はとんかつ屋＞洋食屋＞海鮮料理店ですし、タルタルソースの出来は洋食屋＞とんかつ屋＞海鮮料理店、牡蠣自体の旨さは海鮮料理店＞洋食屋＝とんかつ屋って感じになるのでしょうか。まぁこの辺りは個々の店で違いますが、同じ食材を使う料理でも色々な店で出すからこうなるんだと思います。



それから、このカキフライはプロでも難しい料理というかやりがいのある料理のようで、力を入れているお店はやはりおいしいように思います。フライに向いた牡蠣を選び、衣も肉用と別にしたり、揚げ方も外カリッ、中はふんわりとレア状態にジューシーさを殺さないなどプロの技を見ることができます。

我が家の好みでいうと、大振りのカキフライなら丸子のマダムの店、とんかつ屋系のお手頃価格なら清水駅前のお店などなどあります。が、当たりになる確率は３軒行って１軒あるかどうかのものだと思います。それだけ難しいのですが、カキフライ定食2500円なんていうとおいしくて当たり前となりますから、これはあくまでも千円前後から1500円程度のお店の話です。

ということで、残りの牡蠣シーズンもおいしいカキフライ目指して放浪が続きそうです。