静岡道楽日記

メッチャ美味しい関西の店18　マンボ焼きがおいしいお店！

京都のお好み焼きといえばマンボ焼きということになっています。普通？のお好み焼き屋も多いですが、京都駅周辺の昔からのお店はマンボ焼きを主に出しています。先日出かけた「あいこちゃん」の看板商品もマンボ焼きです。ただ、こちらのお店、佇まいが昭和風というかキタナトラン的なものなので人を選ぶかもしれません。



が、勇気？を振り絞って一歩中に入ってみれば値段の安さとおいしさ、お店の人のアットホームの接客で満足すること間違いありません。観光客が行くようなお店では体験できないスペシャルな時間を過ごすことができます。この日は開店時間早々ということで貸し切り状態でした。店内は鉄板の前に5人ほど、その横に２人ほどしか座れないこじんまりとしたものです。





今日は名物のホソのマンボ焼きを焼きそば麺で、さらに油カスをトッピングしてもらいました。ホソとは牛の小腸のことでほどよく脂がのっているのがポイントです。もうひとつは大好物のネギ焼きをスジ肉でお願いしました。その他にはイカや海老、豚肉などたくさんの種類がありますし、焼きそば麺の他にうどんも選ぶことができます。



お好み焼きの楽しみといえば目の前で繰り広げられる鉄板ショーですね。こちらのお店はピカピカに掃除してあって好感が持てます。焼き方はべた焼と呼ばれる広島お好み焼きと同じように生地を薄くクレープ状にするもので、そこに具を載せて焼く方式です。面白いのはネギ焼きには沢庵の刻んだものを入れることです。



お好み焼きにつきもののソースは、マンボ焼きには辛めのソースとマヨネーズ、ネギ焼きには醤油でお願いしました。そうそう土日は店主の弟さんが手伝いに来ているのですが、この方がマメで好みをあれこれ聞いてくれて満足できる一皿に仕上げてくれました。



その味は、ザ・庶民の味という感じでビールと一緒に食べておいしいものになっています。ちょっと濃いめの味付けと丁寧に仕込まれた具が良くマッチしています。特にマンボ焼きは焼きそば麺と生地、具が三位一体となっています。具のホソと油カスも心配した脂っぽさがなくおいしさだけを生かすように感じました。これは人気になるのもわかります。





それと比べるとネギ焼きはやはり大阪のものが基準となっているのか普通に感じてしまいました。とはいえ、お好み焼き２枚とビール一杯で2000円でお釣りがくるのですからお値打ちだと思います。さらに水ではなくウーロン茶がサービスで出してくれるんですから凄いと思います。この日もお持ち帰りのお客さんが来ていましたが、それもわかります。





と、旅行の前にネットで見かけたあいこちゃんでしたが、看板商品のマンボ焼きは味とボリュームの両方を満足させるものがありました。大阪のふんわりとしたお好み焼きとは違いますが、やはり粉ものは魅力的だと再認識しました。ただ、京都の食べる遺産ともいうべきあいこちゃんですが、あと数年で閉店するということで機会をみてまた伺いたいと思います・・・　

京都市下京区上之町1-13
075-351-3270　　11：00～16：00　　月曜・火曜休み