静岡道楽日記

オーストラリア仕込みの隠れ家パン屋！

パンといえばフランスが本場ですが、御前崎市にあるパンヤアルチザンベーカリーは店主がオーストラリアに住んでいた時に食べたサワードゥというパンに惚れ込んで修行をして帰国し、御前崎市にパン屋を出店したそうです。お店は、幹線道路から一本外れたわかりにくい場所にあり、初訪問だとナビがないとたどり着けないかもしれません。



こちらのお店はパン屋によくある普通の住宅を改装したような感じになっており、奥様がパンを収められたケースを前にあれこれ教えてくれながら買い物をすることができます。場所もリゾートにあるので店内もどこかゆったりとした雰囲気になっています。パンは目玉商品のサワードゥの他にクロワッサンや食パンなどの一般的なものも置かれています。値段は焼きたてパン屋としては普通でしょうか。





この日買ったのはなにはなくてもサワードゥということでドライフルーツがはいったもの600円と大好きなパンオショコラ280円とシナモンロールです。他にはベーグルや食パンなどが置かれており、惣菜パンなどはありませんでした。パンの命である酵母は天然酵母を使っているそうですが、天然酵母を売りにしていないのも好感がもてます。



最初はパンオショコラからいってみます。見た目は丁寧なパイ生地の折りが見事です。食べてみても発酵バターの香りがちゃんとして中からビターなチョコが良いアクセントとなっています。これを食べただけでレベルが高いのがわかります。



次はシナモンロールです。こちらも見るからにおいしそうなオーラに包まれています。私的にはもう少しシナモンを強めに、上のアイシングの砂糖をザクザクとした濃いめのジャンクなものが好きなんですが、一般的にはこれくらいの方が良いのかもしれません。良いまとまりがしているかと思います。なにより丁寧な作りがちゃんと伝わってきます。



最後に食べたのはサワードゥです。これは持っただけでずっしりと重さがわかるもので、中もミッチリとしており食べ応えがります。最近人気の焼き菓子と似たようなものですが、下手な焼き菓子を買うならこれを買う方が満足できるほど完成度が高いものがあります。今回買ったものはイチジクとクルミ、レーズンなどがふんだんに入っており、そこにスパイスが抑え目に入っているものです。



これは好きなサイズに切って食べるのですが、そのまま食べても食事パンとして食べてもいける応用範囲の広いものです。甘さはないので、この手のものが嫌いな人でも大丈夫です。これはドライフルーツの酸味とスパイスによって大人向けの味わいとなっています。日持ちもするのでじっくりと食べられるのもポイントです。



と、初めて訪れてみたパンヤアルチザンベーカリーでしたが、静岡市にあったら行列ができるであろうパンの完成度がありました。お店の人はこんな田舎でハード系主体のお店をやってもダメだと友人知人に開店前に言われたそうですが、今は遠方から訪れる常連さんが多く、知る人ぞ知るお店となっています。パン好きなら一度訪れてみてもいいかと思います・・・

御前崎市白羽6566-1
090-7402-4034　　10：00～17：00（日曜は9：00～）　　月・火・水曜日休み