静岡道楽日記

静岡県内外のおいしいお店、怪しいお店、日々の出来事、面白スポット、身近なニュースなどを鋭くも暖かい視点?で掘り下げていきます。

京都おみやげ大全@光村推古書院

旅する本棚⑦ 京都のおみやげを探すにぴったりな一冊です!

紅葉シーズンが終わったと思ったら、今度はクリスマスの3連休と年末年始の初詣で賑やかになってきます。京都旅行といったら、お土産に何を買おうか迷いに迷ってしまう、なんてことを思う人も多いかと思います。定番土産から老舗や高級店のこだわりの品まで自分用から贈り物、ばらまき用まで懐と相談して買うことになります。

京都おみやげ大全@光村推古書院

そんな魅力的なおみやげが揃う京都ですからガイドブックをはじめ、京都本と呼ばれるもの、女性誌まで色々なお店の色々な物をとりあげています。が、ありとあらゆるものを網羅しているものというものはなかなかありませんでした。まぁあれだけの店がありますから仕方がないのもありますが、後から、こんなものもあったんだぁと後悔することもしばしばあります。

そんな人が多いのか、今回紹介する本は、京都おみやげ大全と銘打っているだけあって350店ものお店の逸品が掲載されています。しかもジャンルが食料品だけでなく化粧品からアクセサリー、日用品までカバーしているんです。女性向けのものが多いですが、男性が見ても「これ欲しいなぁ」「こんなものもあったんだ」と思うはずです。

内容は・・・

・スイーツ(和菓子、洋菓子、和洋折衷菓子)
・惣菜(ごはんのとも、酒の肴、寿司、漬物、パン、パンのとも)
・調味料&飲み物(お茶、アルコール)
・日用品(文具、お香、和雑貨、ファッション、コスメ、キッチン道具)

といったところです。具体的にはこんなお店が載っています。スイーツでは「老舗の代表銘菓」末富、亀屋良永、亀屋清永、俵屋吉富、とらや、川端道喜・・・と錚々たる名店が続きます。まぁこれらはどこの雑誌やガイドブックにも載っていますが、うれしいのは、「祭にちなむお菓子」なんてコーナーがあることです。

これは、宝泉の十二単、柏屋光貞の行者餅、三條若狭屋のちご餅、京阿月の長刀ちまき、鶴屋吉信の御巡行・・・などが紹介されています。行者餅などは祇園祭の宵山の時にしか販売されないんだとか。京都三大祭がある土地柄プラス和菓子の聖地だけに祭にちなんだお菓子も多いんでしょうね。それにしても京都は亀屋〇〇や鶴屋〇〇が何軒もあってややこしいですよね。

あと気になったのは調味料ですね、黒七味は当たり前になった現在、それ以外で珍しくておいしいものを探したいんですよね。京都の高級スーパーのフレンドフーズの完熟赤山椒とか京都地ソースのツバメソースとか、山中油店の玉絞め胡麻油などなど探せば色々ありそうです。

その他にはコスメやうちわ、手ぬぐい、包丁などの日用品や生活雑貨など女性が喜びそうなものがカラー写真と簡単な説明書きとともに載っています。巻末には地図もありますので便利です。ってこれは当たり前ですね。しかし、この本を眺めていると、つくづつ京都って凄いなぁと思ってしまいます。簡単に歴史と伝統の町といいますが、色々な面で文化が高くて、作る人も買う人も意識が高いんでしょうね。値段が張るものも多いですが、それに見合う価値があるものも確かだと思います。まぁ観光地値段、名店・老舗値段ってものも多いですが・・・。

最近では地域ブランドとか、町おこし、B級グルメなどなどあちこちの地方自治体で色々なことをやっていますが、昔も今も京都ブランド、メイドイン京都って凄いパワーがありますよね。京都物産展が全国のデパートでひっぱりだこなのをみてもわかります。そんな京都のパワーを知るという点でもこの一冊は読む価値があるかもしれませんね。

そうそう、発行元の光村推古書院は京都にある出版社で京都手帖なんてのを出している所ですから、これだけのものができたんでしょうね。


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流@東山彰良
流@東山彰良(2017-08-01 21:19)

この記事へのコメント :
こうしたガイドブック、離れた場所のコトは 当然知らないので
本に頼るしかありませんが、その静岡版などを見ると
お茶は竹○堂のように ステレオタイプで浮かぶような店が
並んでいて。   でも地元人は 無名だけどもっと ○○店の
ほうが美味しいよってな具合ですね。(笑)

そうした本当の 情報が載る本は 難しいのか・・・
なかなか無いですね。
Posted by 霧のまち at 2011年12月20日 10:04
霧のまちさん、こんにちは。

ガイドブックやテレビのグルメ番組はやはり安全パイとか定番の店、デパートに出店しているようなお店になりがちですね。

でもネットが普及してネットを使えば地元の人しか知らないようなお店も知ることができて便利になりましたよね。でもいまだにガイドブックがたくさん売れているんですから需要はあるってことですよね。ちょっと不思議です。
Posted by SUZY(メンカタ)SUZY(メンカタ) at 2011年12月20日 21:17
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