静岡道楽日記

マンセンキチじゃないよ、マチキチだよ！　萬千吉茶房

今日は中秋の名月です。全国的に晴天のようで、ブログやツイッターには多くの満月が出ています。この日、日本では月見団子を食べますべが、中華圏の国々では月餅を食べます。中華菓子を出す店だけでなくスターバックスなどのコーヒーショップでもオリジナルの限定物の月餅やタンブラーを出すほどの熱狂ぶりです。



ということで、今日も中国関係のお店の紹介になります。喫茶店、カフェといったらコーヒーが思い浮かびますが、紅茶に日本茶、中国茶などいろいろなものがあります。清水区の草薙、草薙神社近くの住宅街の中にある萬千吉茶房は、中国茶専門のカフェになります。店は普通の住宅を改装したものですので、行くまでの道路や駐車場が狭く大きなクルマだと難儀するかもしれません。

お店は、中国チックな感じは少なく、その雰囲気は中国茶の茶器が飾られている棚と店内に流れている中国風の音楽くらいのものです。今日は、飲茶と中国粥が付いている五福飲茶セット840円をお願いしました。ランチはこのほかに中国粥、角煮のセットがあるようです。その他には、中国茶が台湾、中国本土それぞれ種類も値段も豊富に揃っています。



この中国茶、コーヒーや日本茶、紅茶と同じように奥が深くて、はまると凄いことになるようで、こちらの店主もそのようなこともあって中国まで留学して修行したんだとか。こちらのお店で飲むことができるのは、中国緑茶、ウーロン茶、プーアール茶、白茶など600円程度から1200程度まで揃っています。ランチセットにも小さいサイズながらウーロン茶が付いてきます。



さて、待つことしばし、飲茶セットが登場しました。五福というだけあって、５つの小さいサイズの飲茶が蒸篭に入っています。見た目は良いですねぇ。中は、蝦餃子、シュウマイ、翡翠餃子、肉まん、桃まんです。味はどうでしょうか？　最初は薄味の蝦餃子から行ってみます。皮は厚めながら海老はプリッとしています。次のシュウマイも普通の感じです。次の肉まんで、テンションが下がってきました。私は勝手に手作り、店オリジナルの飲茶かと思ったのですが、どうも業務用のもののようです。

まぁ、店のキャパのこともありますし、最近の業務用食品の長日の進歩もあって、普通に食べてもなかなかのものなんですが、やはり台湾や香港の本場の飲茶のクオリティを知っている身としてはちょっと残念でした。私の期待が大きすぎたこともあるのですが、本場の台湾の茶芸館でもお茶が主で食べ物は従ですので、値段を考えると頑張っているといえるかもしれません。



飲茶セットのもうひとつの主役だるミニ中国粥ですが、こちらも好みとは方向性が違うようでした。自家製のタレが濃くて塩っぱくて、粥の持ち味がスポイルされているように思いました。私の好みは薄味というか出汁の味だけのものに好みで味を調整して食べるものなので、静岡人に合わせた濃い目の味付けなのも仕方がないのかもしれませんね。なお、タレは別添えもできるようなので、薄味好みの方はその旨を伝える方がいいかもしれません。



と、今回はランチを食べたので辛口の評価になってしまいましたが、本来は中国茶、それも喫茶なので、昼下がりにのんびりと好みの中国茶を飲みつつ本を読んだり、おしゃべりするのが筋なのかもしれません。その際にはシフォンケーキや杏仁豆腐などのスイーツもあるようです。そうそう、こちらのお店では中国茶の教室もあるようなので、中国茶に興味のある方は一度行ってみてもいいかもしれませんよぉ。

静岡市清水区草薙313
054-347-7158　11:30～17:00　　日・月・火曜日休み