たこ焼 一富久@大阪市西成区

SUZY(メンカタ)

2014年12月16日 21:03

大阪深南部探検記⑩ 西成の元気なおばちゃんのたこ焼き屋!

大阪名物いろいろあれど、たこ焼きを忘れるわけにはいきません。これに大阪のパワーの源である元気なおばちゃんが加われば最強の組み合わせとなります。おいしい焼肉を食べた〆にたこ焼きを食べに、一富久というお店へ寄ってみました。なんとか営業時間終了前に飛び込むことができました。



こちらのお店は、大阪のたこ焼き発祥の地と言われている西成にある老舗です。創業してから55年以上経っているというのですから凄いものです。店構えは長いカウンターのみで、派手さはない質実剛健ないかにも下町のたこやき屋って感じです。メニューはたこ焼きのほかにいか焼やところてんなどもあって、総合的なおやつ処ってところですね。

こちらのお店の名物はたこ焼きだけではありません。お店を切り盛りしているおばちゃんも常連さんに愛されているんです。年齢的には80近いということでおばあちゃんといっていいかもしれませんが、元気はつらつで毎日深夜まで働いているそうです。その理由は、昆布出汁をひいたり、タコの仕込みをしたり・・・と、出来合いや業務用ではなく、一から手作りしているからだそうで、これがたこ焼きのおいしさに繋がっているんだと思います。



この日は、閉店間際ということで焼台の火を落としてしまったということで焼き置きのものを出してもらいました。が、ひとつ食べてみると、外はカリッ、中はトロリとした大阪流のたこ焼きで、出汁がちゃんとしているので、ソースやマヨネーズをつけなくても大丈夫です。そんなたこ焼きをよりおいしくしてくれるのが、たこやき用のお吸い物、だし汁です。



このだし汁は、昆布を主にかつおも効いたうえに三つ葉が香るすっきりとしたもので、明石で食べる明石焼と同じように出汁につけることによってたこ焼が出汁をまとって、ふんわりとやさしくなって何個でもいけちゃいます。これが焼きたてのアツアツだったらもっとおいしくなっただろうなぁと思うだけにリベンジしたいですね。



あと、こちらのお店の売りは値段が手頃だということですね。なんせ小ぶりながらも10個のたこ焼きと缶ビールがついたビールセットで570円というのですから、気軽に一杯というときに最適です。さらにこの日は閉店サービスでひとり5個ほどサービスしてくれたばかりか、お手製の大根膾まで頂いちゃいました。



と、こちらのお店は昔ながらのたこ焼き屋ですから、大きさやパフォーマンスなどの派手さとは無縁の通好みのお店といえるかもしれません、初めてのお客さんでもご自慢の膾を出してくれる気さくな大阪のおばちゃんに会いにいくだけでも価値があるかと思います。それにしても大阪の粉モノの奥深さは凄いものがありますねぇ。

大阪市西成区花園南1-9-31
06-6657-0225  11:00~20:00   月曜日・火曜日(祝日の場合は営業)



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