静岡道楽日記

夏の読書感想文・最終回　ﾏﾆｱｯｸの神様？みうらじゅんの世界

うだるような真夏の暑さも朝晩はだいぶ和らいできました。夏の読書感想文シリーズも最終回になります。トリを飾るのはマニアック界のカリスマのみうらじゅんさんの総集編的な「飛び出せ！自分マニア」です。ゆるキャラやいやげもの、飛び出しぼうや、見仏、とんまつり、マイブーム・・・などなどみうらじゅんワールド全開なんですよ。



みうらじゅんさんといえば、今や誰でも知っている有名人ですが、昭和の昔はまだまだアンダーグラウンドで、ガロや青年雑誌やサブカル系の雑誌で何か面白いことを次々とやっているものの、それはあくまでもマニア向け、一般的でなくちょっと変わった人や好奇心旺盛の人が注目して一緒になって面白がっていたと思うのです。それが、タモリくらぶや、深夜テレビへの露出、ゆるキャラブームや仏像ブームで注目されるようになって一般的になったと思います。

が、これは氏の活動が一般的にわかりやすいものになっていったのではなく、普通の生活者がマニアックな方向に寛容になるとともに誰でもヲタク、マニアの行動を取るようになったことと、ネットの普及により楽しいこと面白いことを個人単位で楽しむ素地が出来ているのだと思います。そのときに大事なのは、良い格好しいになるのではなく良いものの悪いものも全てをひっくるめてさらけ出すことだと思います。



まぁ、そうはいってもタイトルのように「自分マニア」のように自分で好きなものや対象、自分だけが理解できて満足できるものを自分勝手に楽しむという、自分なりの軸がぶれない人はまだ少数派であり、多くの人は世の中の流れやブームに乗っかっているのが現状かと思います。自分なりの世界、ワールドを形成するのは一朝一夕にはいきませんが、この何でもありの世界に生きているからには自分ワールドを作り上げていきたいですね。

この本にはそんな自分マニアの参考になるような（実際はなりませんが・・・）ヘンテコなものが山盛りになっています。ひとつの物事にこだわっていけば、現代ではなんとなく同調して面白がってくれる人がいるのがいるんですよね。ブログもそうですが、個性的、ちょっと変わっている方が受けると思います。そんなマニアックな世界を私も書いていけたらなぁと思っています。

P.S.写真は私が大好きなゆるキャラのひこにゃんです