静岡道楽日記

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静岡ランチ大研究@昭和60年発行

昭和な味と店 最終回 30年前のランチ本を再検証してみた!

「昭和は遠くになりにけり」ではありませんが、昭和から平成になって30年近くが経とうとしています。今や昭和時代に創業したお店も立派に老舗と呼ばれるようになったのではないでしょうか。先日、本棚を整理していたら「ランチ大研究ー静岡うまい店100選」静岡新聞社昭和60年刊が出てきました。

静岡ランチ大研究@昭和60年発行

昭和の頃は、インターネットなんかありませんから、おいしいお店の情報はテレビやラジオ、雑誌に単行本などのメディア情報か友人・知人の本当の口コミ情報に頼るしかありませんでした。特に雑誌や単行本は一番使った情報源でした。著者は佐野つとむさんという方が書いたもので、静岡体育文化協会の事務局長に長く勤められた方です。グルメとして知られている方ですね。

この本は静岡市内のお店100軒が載っており、店名とお勧めのメニューが文章だけで紹介されています。メニューは1000円以下という縛りがあり、当時の物価もあってか500円から700円程度のものが多いですが、今でもワンコインランチはランチパスポートで500円で食べられますから、デフ大国日本、失われた20年を実感してしまいます。

静岡ランチ大研究@昭和60年発行

で、この本に掲載されているお店ですが、現在でも営業されているお店がかなりあります。寿司幸、寿司国、末広鮨、河内庵、安田屋、戸隠、日和亭、なすび、中村屋、大作・・・などの寿司、蕎麦屋などの和食関係は馴染みのある店を中心に数多く残っています。それに対して洋食関係は、スパーゴ、がるそん、など和食に比べると少なくなっています。

これは、フレンチ、イタリアンを中心にシェフ一代限りの味ということも影響しているのかもしれません。シェフが引退すると同時に廃業ということもありますからね。たとえば、ルチアやオートロアシェフ、アラスカなどがそうです。あと洋食屋と中華料理屋が少ないというのは今も昔も静岡の実情を表しています。

それから、著者のスタイルなのか時代を表しているのか、今と違って表現がストレートというか辛口なのが印象的です。たとえば、戸隠について「若者たちを蕎麦屋に引き戻した功績は勲章物だが、静岡の蕎麦をまったく駄目にした罪も大きい」とか寿し幸については「煮物のツメも甘く、シメサバへシソの葉をのせているが、寿司屋の本質からはずれるとどうしてもこうなってしまう」・・・などなど。

さらに、食べ手についても「寿司屋でシーチキンやサラダなどという邪道のタネも置いているがこれは客が悪い」とか「どうしてこの店がこんなに混雑しているのは理解に苦しむ」「あと10分余分に歩けばもっとおいしい店があるのに近いお店でランチを済ませるのは勿体ない」。。。などなどで、寿しネタについては、今はもっと酷いことになっていますが、それは時代というのものなのかもしれませんし、おいしい店=混雑している、人気店ではないのは今も昔も一緒ですね。

と、ランチというのは「早い、安い、旨い、多い、近い」という条件は今も昔も一緒ですが、現在はチェーン店やらコンビニ、カフェなど個人店以外によりどりみどりですが、本質的に良い店というのは減ったのかもしれません。静岡市内、特に繁華街では家賃の高騰にも関わらず、料理の値段が抑えられていますから、どうしても個人店、良質な店はできませんし、長続きしませんからね。世知辛い世の中になったものです・・・。



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流@東山彰良(2017-08-01 21:19)

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