静岡道楽日記

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書店ポップ術@死闘篇

本を巡る冒険② 本屋へ行ってPOPが気になる人へ

先日のニュースでヤフーのトップページに載っているニュースの文字数は13文字以内にしているというのがありました。人間がパッと見て内容を理解できるのはそれくらいが限度だそうです。確かにダラダラと書いてあると訳がわかりませんからね。広告やテレビCMのキャッチフレーズも同じですね。インパクトがあって、内容が的確なことが求められているでしょう。

書店ポップ術@死闘篇

そんなキャッチフレーズが生かされているのが、色々なお店の棚で商品に添えられているPOP(ポップ)広告です。誰でもが知っているような有名な商品なら問題ないのですが、お客さんに認知されていないものについては、注目させて、それを手にとって購買へと伝えなければいけません。それも限られたスペースと文章で。簡単そうで高等なテクニック、さらにその商品への愛情がないとダメなのかもしれません。

この本は、神奈川県が誇る大書店の有隣堂の梅原さんというPOP広告のスペシャリスト?が、どのような本をどのように売ったらいいかを考えて、どのような手法を使って書いたかが見開き2ページを使って紹介されているものなんです。右ページに実際のPOPが、左ページに説明文が書かれています。もちろんオールカラーです。といっても書かれているのは色マジックの手書きですからシンプルで温かみがあります。

書店ポップ術@死闘篇

で、この本はポップ広告を実際に書く人への啓蒙書でもありますが、もう一方、読書ガイドでもあるわけです。文芸諸担当で、自分が好きで売りたい本については、なんとか売上を伸ばそうと熱が入ってくるわけですね。今回の本は第2弾になるですが、その本に紹介されているのが荻原浩さん、奥田英朗さん、誉田哲也さん、吉田修一さんなどです。

うれしいことにごひいきの作家がたくさん載っているのです。まぁ出せばベストセラーという人達はポップ広告はそれほど必要がないのかもしれませんが、実力があるのにあまり認められていない人とか、玄人、マニア向けの作家をより多くの人に知ってもらおうということでしょうね。事実、上の人達の本は図書館に行っても比較的借りやすいですからね。

ということで、この本を見ると書店へ行くと、ついついどんな本にどんなポップ広告が付いているか気になってしまうこと請け合いですよ。
 


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流@東山彰良
流@東山彰良(2017-08-01 21:19)

この記事へのコメント :
今 書店の平積み本などには 独自の感想がPOPとして
掲示されていますね。 「本屋大賞」の設定には批判も
ありますが、書店が考え出した苦肉の策かも知れません。(笑)

一応、書店のPOPは見ますが・・・何しろ、最近は
本はネット買いすることが多く、amazonの 書評を
ついつい読んでしまいます。
Posted by 霧のまち at 2010年10月13日 23:01
霧のまちさん、こんにちは。

この本でも書かれていましたが、最近は本当に街中の書店で本、文芸書を買う人が減っているそうです。文庫本はまぁまぁなんですが、単行本はベストセラーのみだそうです。

確かに私も昔に比べて書店で本を買うことが減りました。アマゾンとか図書館、電子書籍など書店の対抗がいろいろとありますからねぇ。

無くなってからその大切さがわかるかもしれないのですが、なんともいえないですね。
Posted by SUZY(メンカタ)SUZY(メンカタ) at 2010年10月14日 05:54
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