静岡道楽日記

欧州二都紀行21　最後のディナーは下町でピッツァを！

楽しかったローマ滞在も最終日となりました。最後の晩餐はローマの下町トラステヴェレへと出かけました。トラステヴェレはローマでも１，２を争うほどおいしいレストランが集まっている場所としても知られています。この日の目的はローマピッツァの名店です。が、出かけてみたらなんと臨時休業。今回の旅で２回目です・・・。



ということで、お店の隣で話し込んでいた地元の人においしいお店を聞いたところ、ＩＶＯというレストランを紹介されました。ピッツァとパスタ、一品料理を出すお店ということで、歩いて５分ほどのところにありました。お店は、店頭部分に大きなピッツァ釜が鎮座しており、次から次へと焼かれています。



日本でも本場さらがらに石釜やタイル張りのピッツァ釜を備えているピッツェリアやイタリアンレストランは当たり前になりましたが、これほど巨大なものは無いかと思います。さすが本場です。ここを通りすぎると客席があります。テーブルの間隔が狭く庶民的な感じで満員に近い賑やかさです。



メニューをみるとピッツァもパスタも一品料理もたくさん載っており迷ってしまいます。カメリエーレのアドバイスをいただいて、赤ワインのパスタと定番のマルゲリータをお願いしました。値段は一品10ユーロくらいと下町価格ですこの値段の安いのも人気の理由なんでしょう。



さらに食べてみておいしいといのも人気の秘訣だと思いました。赤ワインのパスタはローマらしくリガトーニで、もちろん茹で加減はアルデンテで、日本の基準からいうと硬すぎるくらいです。これに赤ワインの芳醇な香り、さらにチーズのまったりとしたコクがプラスされて、日本では食べることができない一品に仕上がっています。シンプルだからこそおいしさがわかるものでした。



もうひとつのピッツァもローマピッツァらしい薄さなんですが、小麦粉の味わいがしっかりとわかる生地が良いですね。さらにたっぷりとのったモッツァレラチーズが良い仕事をしています。こちらもシンプルだからこそわかるおいしさがありました。



と、ピンチヒッターのお店でしたが、地元の人の推薦だけあって、お手頃でおいしいお店でした。観光客がわざわざ行くようなお洒落なお店とか、ここでしか食べられないような感じではありませんが、普段着感覚で使えるお店だと思います。食後近所を散策しましたが、同じようなお店が点在しており、さすがトラステヴェレだと思いました・・・・。

Via di S. Francesco a Ripa, 158, 00153 Roma