静岡道楽日記

甲府駅前にある甲州地鶏の焼鳥屋！

静岡県のお隣山梨県が近くなりました。東海縦断自動車道が中央高速まで完成したので、車で行く場合は大幅に時間が短縮されました。これもあって山梨県へ気軽に日帰り旅行できるようになりました。今回は甲府市のペイペイ割引目的で出かけてきました。夕食は甲府でも評判の焼鳥屋に初訪問しました。



山梨県には甲州地鶏というブランド鶏があり、それを使っている寛酔です。甲府駅南口からほど近い飲食店が軒を連ねる路地の一角にお店があります。お店はうなぎの寝床のように奥に長い構造になっており、８人ほどが座れるカウンターがメインです。最近の焼鳥屋はコースのみ、予約のみというお店が増えてきましたが、こちらのお店はカウンターは予約を取らないので開店10分ほど前に出かけてみました。

これが奏して見事に１番乗り。そのあとから次々とお客さんがきて５時にはカウンターは満員御礼となりました。突き出しは鶏スープです。これは珍しいですね。寒い冬は身も心も温まってうれしいでしょうが、暑い暑い甲府盆地の灼熱地獄から来た身としては今一歩に感じてしまいます。味は良いのですが・・・



最近の焼鳥屋の串ものはメインの焼鳥以外に野菜巻やら変わり種のものが多いですが、こちらはオーソドックスな鶏メインとなっています。なんせだいぶ前になりますが、グルメ漫画の金字塔の美味しんぼに登場したほどの老舗ですから、プライドがあるんだと思います。そんな中から最初はネットで評判の良かったささみワサビに好物のレバーです。



焼きあがる前に飲み物の注文をします。ビールとウーロン茶をお願いしたのですが、山梨らしいのはワインの品ぞろえが充実していることです。これは山梨県の飲食店では当たり前のことなんでしょうが、グラスにボトルと豊富に揃っているので白でも赤でも好きなものを楽しむことができます。しかも値段が手頃なんです・・・



さて、焼き鳥が登場しました。最初はささみわさびです。ささみといっても普通のぱさっとしたものではなくしっとりとした身が詰まったもので、そこに本わさびがしっかりと効いています。やさしいささみにピリッとした山葵の相性は抜群です。レバーは普通はタレで頼みますが、こちらはタレが乗らないということで塩味なのですが、トロ～とした中に芯がしっかりとある美味しいもので、この味わいは地鶏ならではのものですね。



次はハツに軟骨、つくねなどをお願いしました。ハツは最後の1本ということでラッキーでした。この手のお店だと常連さんにレアものをキープしておく場合がありますが、こちらのお店は一見さんでも気前よく出してくれました。そんなハツはプリップリッの鮮度の良さが特徴的です。焼き方も上手です。



さらに軟骨などを食べてわかったのは塩の振り方、味付けが抑え目であり、最初の一口は物足りないと思いつつ最後は丁度良いというプロの技をしっかりと感じることができました。最近の焼鳥屋は酒が進むということもあり塩を振りすぎるきらいがありますが、そんなことがない真っ当なお店です。





最後はこちらのお店の自慢である希少部位です。これは鶏肉の中からほんの少ししか取ることができないもので、何羽もの鶏肉を集めないと１つの串にできないようなもので値段も360円ほどと高めのものになっています。この日はえりもととつなぎをお願いしました。えりもとは最後の１本でしたが。これが最高でした。旨味も噛み応えも一般的な部位のはるか上をいっていました。ある意味鶏肉を超えていました。



と、こちらは甲州地鶏を一般的な部位だけでなく希少部位まで余すことなく楽しめる貴重なお店だと思います。値段もコース仕立てのお店よりアラカルトで好きなだけ注文できるのでお値打ちといっていいかもしれません。なにより日曜日営業で予約なしで訪問できるのが有難いですね。次回も希少部位中心でいってみたいと思います・・・

山梨県甲府市丸の内1-7-5
080-4938-6456　　17：30～22：00　　不定休