静岡道楽日記

メッチャ美味しい関西の店29 ＴＰＯに合わせて使える焼肉店！

大阪を中心とする関西圏は言わずと知れた牛肉文化が日本一盛んな土地柄です。勢い焼肉屋のレベルも高く、それぞれの土地に人気店、有名店が存在します。奈良県の中部、橿原市にある焼肉三日月も地元民だけでなく大阪や京都からわざわざ焼肉好きが集まるお店です。



こちらのお店三日月は幹線道路沿いのテナントビルの一角にあり、見た目はごく普通の焼肉屋といった感じでオーラは何も感じません。店内にはいっても間仕切りが高めの4人用テーブルが整然と並ぶ郊外焼肉屋の感じです。が、メニューを開いてみればこだわりの和牛や特選メニューのオンパレードです。さらに店主のおまかせコースがあり、これが凄いということで焼肉好きが集まっているのです。





この日は祝日の夜ということで１０日ほど前に予約して訪れました。店内はもちろん満員御礼で、予約無しのお客さんが何組か断られておりました。注文は大好きな上タンと上ハラミ、ホルモン盛り合わせ、白菜キムチを最初にお願いしました。ネットで見て気になっていたネギタンは入荷がなくてメニューにのっていないのが残念でしたが、好意でタン用のネギダレを付けてくれることになりました。





こちらのお店の焼き台は七輪＋木炭という好みのものです。上から強力な排気ダクトが伸びているので煙もでないようになっています。最初は上タンからいってみます。見た目はタン元のようで見るからに柔らかくておいしそうです。果たして焼いてみてもタンの旨味がしっかりと感じられるもので、口の中に入れると思わずにんまりとしてしまう美味しさがあります。噛み応えが感じられる厚みも良いですね。



次の上ハラミはタレでお願いしたのですが、このタレが控えめなもので肉の良さを殺さずに旨さをアップさせる名脇役となっていました。肉自体も適度なサシが入っており、ロースやカルビよりも噛むごとに旨味と肉汁が感じられるものがありました。ハラミはホルモンに分類されますが、ここの上ハラミは下手なロースやカルビ以上のものがありました。





ホルモンの盛り合わせはこれらに比べると今一歩な感じとなりましたが、それでも食感だったり噛み締めるほどに旨味がアップするのはホルモンならではですね。もちろんホルモンに大事な鮮度は抜群であり、プリプリなものばかりでした。そうそう、こちらのタレはハラミのものとは違ってちょっと濃いめになっており、肉の部位により変化させているのは専門店らしいですね。





追加注文したのは並タンと赤身です。値段が並タンが８００円、赤身が1000円とお手頃です。が、これが値段以上のおいしさがあり、まさにコスパの塊のようなもので、これをたくさん食べればよいのではないかと思うほど気に入りました。特にタンはネギをたっぷりと乗せて焼くと硬さも気にならなくなり、タンの旨味とネギの香りが相まってビールでもご飯でも抜群にマッチしておりました。



そうそう、こちらのお店のお土産で和牛のスジ肉を500グラム600円で販売していたのですが、これが煮込みにしてもスジ肉シチューにしてもお店以上の美味しさがありました。調理するのはちょっと大変ですが、それを上回る満足度がありました。



と、焼肉の本場は奈良県のお隣大阪なんでしょうが、そこからもマニアが訪れるだけのことはある満足度がありました。上質な和牛ものももちろん良いのですが、並肉でも手を抜くことなく専門店のプライドを感じることに関心しました。さらにご飯も炊きたての上質なもので、焼肉とご飯のセットの私としてはうれしい限りでした。こちらのお店は予算に合わせて使える許容範囲の広い良店だと思います・・・。

奈良県橿原市縄手町31-1
0744-41-9429　　17：00～23：00　　不定休