静岡道楽日記

静岡県内外のおいしいお店、怪しいお店、日々の出来事、面白スポット、身近なニュースなどを鋭くも暖かい視点?で掘り下げていきます。

B級グルメ@町おこし

B級グルメブームの光と影について考えてみる・・・

今日のローカルニュースで多く放映されていたものに「静岡おでんフェスタ」と「志太のうまいもの市」がありました。明日はこれに清水区の屋台祭が加わると思います。このように毎週のようにB級グルメ関連のイベントが開催されニュースになっています。それほどブームになっているということだと思います。

B級グルメ@町おこし

今日は冷たい雨ということもあって人出の方はどうだったのか気になっていたのですがテレビで見る限り、焼津市で行われたうまいもの市はけっこうな人出のようでしたが、静岡おでんフェスタはまばらのようでした。これは1日だけのイベントか週末3日間にわたるものなのも影響していると思いますが、少なからずマンネリ化しているうえに単一メニューというおでんフェスタと、色々なものが食べられるうまいもの市という差があったのかなと思わずにはいられません。

このように最近では本当に多くのB級グルメが人々の注目を集めるとともに、提供する側もあの手この手をうってきます。特に静岡県はB級グルメの宝庫と言っていいほど盛んです。いわゆる富士宮やきそば、静岡おでん、浜松餃子の静岡老舗三大B級グルメをはじめ、三島コロッケや裾野水餃子、富士のつけナポリタンなど創作系B級グルメを官民あげて売り出しに力を入れています。

B級グルメ@町おこし

先日、図書館で借りてきた「日本全国B級グルメ最新ガイド」という本によると静岡県では、先にあげた他に袋井の玉子ふわふわ、西伊豆の塩かつおうどんに海賊焼が紹介されています。さらにこれ以外でも清水のもつカレーやおかべ焼きそば、磐田のおもろカレーなど一市町村一品ではおさまらないほどです。

この動きに関して老舗のB級グルメは元々から市民、住民に親しまれていたちょっと他とは違う食べ物や、他の町よりも密度が濃い食べ物屋があったものはわかるとして何もないところから町おこしとして作られたものは、これだけ競争が激しくなってくると厳しいのかなと思ってしまいます。これは地元への浸透度と言い換えることができるかと思います。例えば浜松餃子のお店の多くは観光客に頼ることなく、地元住民が普段から食べ続けることによって普遍で一定的な人気がありますからブームが去っても大丈夫だと思うのです。

このような老舗組に負けないようにする創作組や新規参入組はさぞかし大変かと思いますが、これも町おこしの一端になればということなんだと思います。が、これももろ手を挙げて賛同というか応援してもいいとはいえないと思っております。以前にも拙ブログで書いたのですが、どこかに商売の匂い、無理矢理感が漂ってきてしまいます。地元に根付いたものでも、地元の食材を使うわけでもないものを町おこしの起爆剤としようとしてもどこか無理がでて衰退してしまう恐れがあると思ってしまいます。

商売の匂いということであれば、大手や地方の広告代理店や地域おこしコンサルタントの勧め、食品メーカーやコンビニとのタイアップなどの外部からのパワーや、B級グルメを商標登録してロイヤルティをとったり、認証制度や備品の販売によって独占的なパワーを持とうとする統括団体の存在など、どこか違うじゃないかと思ってしまうのです。

このような穿った見かた、普通に考えれば偏屈な思いをする理由は、B級グルメの元祖ともいうべき富士宮やきそば学会やそれをお手本とした藤枝朝ラー軒究会などのHPにおいてブログの更新がほとんどなく地元のお店全般への愛情が感じられることなく、「メディアへ紹介されました」「認定商品が発売されました」・・・ということに多くの記事がさかれていることなども影響されています。これが個人の食べ物ブログ、ラーメンブログとの違いかもしれません。

そしてB級グルメで町おこしということであれば、〇〇市は経済効果はン百億円ということばかりが独り歩きしてしまいがちですが、それらは一握りのうえに、潤うのは当該の飲食店やお土産屋、それも有名店ばかりで期待された商店街などにはほとんどお金が落ちないということが多いようです。

と、テレビやネット、メディアでB級グルメが脚光を浴びれば浴びるほど、光とともに影の部分が出来てしまうということだと思います。これからのB級グルメシーンはどうなっていくんでしょうねぇ???




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