オスマントルコを代表する建築家を通して、イスラム文化を知る!
今日は本好きには気になる直木賞と芥川賞の発表がありました。私が押していたいとうせいこうさんは残念ながら受賞することができませんでしたし、何度も候補になっている恩田陸さんも今回またもやダメということになりました。そんな名誉ある直木賞と芥川賞ですが、ベストセラー作家でも受賞されたいない人ってたくさんいるんですよね。夢枕獏氏もそのひとりです。
夢枕獏氏といえば、SFや陰陽師などの伝奇ものが有名ですが、多作なだけに歴史ものや山岳ものなどにも多くのファンが存在しています。って私もそのひとりで、柴田錬三郎賞を獲得した神々の山嶺は、日本でも屈指の山岳小説だと思っております。今回の「シナン」はイスタンブールへ行った際に知ったひとりの建築家に触発されて書かれた事実を元にした小説です。
シナンとは実在したオスマントルコのミマル・シナンのことで、100歳まで生きたイスラム世界、トルコを代表する建築家です。イスラム世界においてはなくてはならない教会、モスクですが、この小説では、イスタンブールで一番有名なアヤ(聖)ソフィアを超えるモスクを建てるまでを紆余曲折を経ながら描かれています。
この本では、建築関係の事柄よりもイスラム教とキリスト教のこと、イスラム世界とヨーロッパ世界のこと、オスマントルコの歴史についてなど、普段あまり知ることがないことを小説の中で自然とわかってしまうというか、さわりだけでも知ることができるという点でも評価できると思います。イスタンブール旅行が人気の昨今ですから、ガイドブックの副読本?としてもお勧めです。なにより、これを読んでいくと、モスク、イスラム世界で言うジャーミーへの興味が益々広がっていくこと間違いなしです。
と、この小説はひとりの建築家の成長をオスマントルコを代表する帝、スレイマン大帝やイブラヒム宰相、ルネサンスを代表する芸術家ミケランジェロなどが登場して、話を盛り上げていきます。世界史の授業とはまた違った側面を知ることができるってことでも貴重だと思います。それにしてもイスタンブールの大きなモスク、アヤソフィアやスレイマニエモスクへ行って実物のドームを見上げてみたいものです。
今日は本好きには気になる直木賞と芥川賞の発表がありました。私が押していたいとうせいこうさんは残念ながら受賞することができませんでしたし、何度も候補になっている恩田陸さんも今回またもやダメということになりました。そんな名誉ある直木賞と芥川賞ですが、ベストセラー作家でも受賞されたいない人ってたくさんいるんですよね。夢枕獏氏もそのひとりです。
夢枕獏氏といえば、SFや陰陽師などの伝奇ものが有名ですが、多作なだけに歴史ものや山岳ものなどにも多くのファンが存在しています。って私もそのひとりで、柴田錬三郎賞を獲得した神々の山嶺は、日本でも屈指の山岳小説だと思っております。今回の「シナン」はイスタンブールへ行った際に知ったひとりの建築家に触発されて書かれた事実を元にした小説です。
シナンとは実在したオスマントルコのミマル・シナンのことで、100歳まで生きたイスラム世界、トルコを代表する建築家です。イスラム世界においてはなくてはならない教会、モスクですが、この小説では、イスタンブールで一番有名なアヤ(聖)ソフィアを超えるモスクを建てるまでを紆余曲折を経ながら描かれています。
この本では、建築関係の事柄よりもイスラム教とキリスト教のこと、イスラム世界とヨーロッパ世界のこと、オスマントルコの歴史についてなど、普段あまり知ることがないことを小説の中で自然とわかってしまうというか、さわりだけでも知ることができるという点でも評価できると思います。イスタンブール旅行が人気の昨今ですから、ガイドブックの副読本?としてもお勧めです。なにより、これを読んでいくと、モスク、イスラム世界で言うジャーミーへの興味が益々広がっていくこと間違いなしです。
と、この小説はひとりの建築家の成長をオスマントルコを代表する帝、スレイマン大帝やイブラヒム宰相、ルネサンスを代表する芸術家ミケランジェロなどが登場して、話を盛り上げていきます。世界史の授業とはまた違った側面を知ることができるってことでも貴重だと思います。それにしてもイスタンブールの大きなモスク、アヤソフィアやスレイマニエモスクへ行って実物のドームを見上げてみたいものです。
タグ :本
一度行ってみたい国の一つです。
シナン、面白そうですね。
探してみよっと!
こちらの本、図書館で借りました。上下巻のボリュームがありますが、文字が詰め込まれていないので思ったよりスイスイと読めてしまいました。
トルコへの想いがより強くなる本だと思います。