静岡道楽日記

ブルースロックが似合うスパイスカレー店！

今年もスパイスカレーの人気が続きそうです。昨年ほどではないでしょうが、新しいお店がオープンしたり、ネットやテレビへの露出も増えていくんだと思います。そんな状況の中、インスタ映えをする派手なスパイスカレー店だけでなく、いわゆる茶色い地味目のお店も脚光を浴びていく本物の時代になっていってほしいと思います。



その地味目ながら本格的なお店が静岡市葵区の住宅街の中にあるハーヴェストです。普通の一軒家を改装したようなこじんまりとした店内は少しのカウンターとテーブル席しかありませんが、心地よい音楽と心地よい雰囲気に包まれているうえに、スパイスとコーヒーの香りがアロマのように包んでくれて気持ちよく過ごすことができます。



今日は一番人気のド定番であるチキンカレーの辛口950円をお願いしました。普通なら合い掛けにするところですが、豆のカレーがイマイチ好きではないので、大好物のチキン一本にしてみたわけです。なお、他のメニューは定番ものにキーマや午後からのベジタブル、限定ものがあります。さらに食後のコーヒーとケーキのセットをプラス料金でつけることもできます。



で、これが大正解で、ほろっと骨から簡単に離れるほど柔らかく煮込まれた鶏肉がドドーンを目をひきますが、やはり主役はカレールーです。玉ねぎとトマトの微塵切をじっくりと炒めた旨味が味のベースになっており、そこにクミンやコリアンダーなどのスパイスが味を引き締めており、見た目は地味ですがスプーンが止まらないおいしさがあります。



このカレーの箸休め的なアイテムは北海道産のポテトとコールスローサラダと半熟玉子です。ご飯はターメリックライスですが、男性客は少な目と感じるかもしれません。それもこれもカレールーがおいしいからご飯が足りなくなるということかもしれません。今回は注文しませんでしたが、コーヒーも自慢ということで次回はのんびりと食後にコーヒーを楽しみたいと思います。





そうそう、こちらのお店のもうひとつの楽しみはBGMに流れている古き良きアメリカンとブリティッシュのロック、ブルースがあります。この日はライ・クーダーでしたが、棚には多くのレコードが並んでおり、この手の音楽が好きな人は一度訪ねて音楽談義するのもいいかもしれません。



と、こちらのお店は住宅街の中にひっそりとあって週末の金土日という３日間しか営業しない、まさに隠れ家的なカレー屋ですが、インスタ映えを狙っている昨今のスパイスカレー屋とは一線を画す、スパイスカレー屋とインドカレー屋のいいところとりのようなお店だと思います・・・

静岡市葵区上足洗1-5-22
054-295-5255　　11：00～19：00　　金土日のみ営業