静岡道楽日記

経済って何だっ⑪　日本初の本格的ＬＣＣはどうでしょう？？？

今日の新聞に「新東京国際空港（成田）」にＬＣＣ専用ターミナルを建設へというものがありました。これ以外にも毎日のようにテレビや雑誌、新聞などでＬＣＣの話題を目にします。ＬＣＣとはローコストキャリアーの略で、いわゆる格安航空会社のことですね。欧米やアジアではすっかりおなじみになっていましたが、日本でもやっと本格的なＬＣＣのピーチ・アビエーションがこの３月から就航を始めました。



ピーチは、日本を代表する全日空（ＡＮＡ）の関係系列会社的な存在です。アジア勢や国内の新興勢力が本格的に進出する前に自前でシェアを獲得してしまおうという戦略だと思うのですが、果たして日本ではどのような形になっていくのかとても興味があります。就航時にテレビ東京で放映された１時間番組を見たのですが、仕組みから運営まで今までの航空会社とは違う視点に立っているのは確かでしたね。

ＬＣＣといったらなんといってもその衝撃的な値段の安さですよね。限定価格とはとんでもない料金が設定されていますが、まぁそれらは宣伝費込みのおとり価格かもしれませんが、普通の料金でも他の航空会社よりは安いのは確かなようです。ハブ空港の関西国際空港から就航している札幌（新千歳）や福岡、長崎、鹿児島などは片道5000円前後からありますから。うたい文句は空を飛ぶ高速バスというのも誇張ではないですね。

それから、ＬＣＣといったら話題になるものが機内サービスと座席の狭さでしょう。機内食はもちろんのこと、水までが有料ですし、事前の座席指定も有料で、これもネットと電話、窓口で値段が違うというのですから徹底しています。気になる座席もシートピッチも幅も通常の航空会社のものより狭いですから、大柄は人は苦しいでしょうね。まぁ、この狭くて詰め込む座席のおかげで料金が安くなるのですから仕方がないのでしょう。そうそう、座席によってはリクライニングしない席まであるんですからね。



と、色々と制約があるものの料金が安いのはやはり魅力ですよね。私も機会があったら使ってみたいですね。静岡空港は無理としても羽田やセントレアからも色々なＬＣＣが就航してくれないでしょうかねぇ。台湾とか香港へ片道１万円くらいなら気軽に行けるんですが・・・。

で、このＬＣＣ的な経営手法って今や当たり前のことになりましたよね。いわゆるローコスト経営ってやつです。倉庫型格安スーパーとか、大型酒販店などの小売業態から、テレビ局の製作会社、通販会社、ビジネスホテルなどなど同業他社からアジア諸国のライバルに勝つにはローコストに徹するしかない面もありますからね。

話はちょっと飛びますが、このようなローコスト経営を今一番やらないといけないのは行政ではないでしょうか。地方自治体でも日本政府でもそうですが、徹底的に無駄を省いて、受益者負担をしてもらうことが大事ではないでしょうか。映画館が撤退したから新しい水道庁舎を建てるとか、無駄な空港に莫大な税金を毎年垂れ流すなんてことをやっている一方、税金を上げるのは間違っていると思うんですよね。静岡県でもＬＣＣを誘致するんではなくて、ＬＣＣ的行政運営方法を学んで欲しいものです・・・。