静岡道楽日記

四国行列旅⑥　ぶっかけうどんの元祖も大行列だった！

讃岐うどんにはいろいろな種類や食べ方があります。そばやうどんではお馴染みなのは、かけやざるでしょうが、これが讃岐うどんになるとぶっかけや釜あげ、醤油などがあります。特にぶっかけや釜揚げは大手チェーン店の全国展開により一般的になりました。今回のお店はそのぶっかけの元祖と呼ばれているお店です。



朝食の２発目は開店時間に合わせて善通寺市の田園地帯になる山下うどんへ出かけてみました。開店時間の２０分ほど前に駐車場へ着いたのですが、50台分ある駐車場は既に８割以上の入りで人気のほどがわかります。私も行列の最後につきましたが、次から次へと車がやってきます。



なんといっても田んぼの中のお店ですから交通手段は車しかないといっていいほどですから駐車場も満杯になってしまい、路肩で駐車場待ちし始めます。田園地帯とはいってもそこは県道沿いですからけっこうな交通量がありますから、何十台と路肩で停車していると追い抜きも大変で、罵声を浴びせる車も何台もいます。このうどん渋滞、うどん県では土日を中心にけっこうな問題になっているそうです。



そんな開店待ちをして食べたうどんは、元祖の味、ぶっかけと他のお店ではあまりメニューにのっていない湯ぬき卵を選んでみました。あとうどんにつきものの天ぷらは、名物の鶏天を狙っていたのですが、残念ながら売り切れで、イカ天と海老かき揚げにしてみました。なお、こちらのお店は、以前は一般店でしたが、移転新築した際にセルフになったそうです。



さて、元祖のぶっかけうどんの味はどうでしょうか。なにはなくても麺ですが、コシは硬めで弾力もあり、私が思う讃岐うどんの見本のような仕上がりです。うどん自体もエッジが立っていてきれいですし、小麦粉の香りもなかなかのものです。が、残念なことにぶっかけうどんならではのうどんを冷水で十分に〆ていないので、ちょっとぬるめなのが味わいをスポイルしています。



もうひとつの湯ぬき卵は、釜からあげたうどんを〆ずにそのまま丼に入れた後にぶっかけの汁をかけたもので、うどん自体のおいしさとやさしさを楽しめるもので、そこに生卵をいれてかき混ぜて食べるのでゆるめのカルボナーラって感じになります。ただこれもぶっかけの汁がイマイチなのでトータルとしては最高とまではいきませんでした。



さらに天ぷらですが、揚げ置きということもあるのですが、イカ、海老自体の質も揚げ方もそれなりなので、チープな感じが否めないのです。セルフうどんとして考えると十分かもしれませんが、遠方から来て食べる天ぷらとするとわざわざ選ぶのは辛いものがありました。特に海老のかき揚げはいつもおいしい桜海老のかき揚げを食べることができる環境にあるか余計そう感じたのかもしれません。



と、駐車場満杯、駐車場待ちの渋滞に交通整理のおじさんが２人出ている、店内満員御礼といううどん県ならではの人気店の凄さを感じることができました。ただ、セルフ店なので回転が速いのが救いかもしれません。なお、この日ツイッターによると、その他の店では行列が最大で２時間から３時間にもなった例がたくさんあったそうです。恐るべし讃岐うどんですね。

香川県善通寺市与北町284-1
0877-62-6882　　9:30～18:30　　火曜休み（祝日の場合は営業で翌水曜が休み）