静岡道楽日記

メッチャ美味しい関西の店20　住宅街の中にあるわらび餅の名店！

京都市には多くの区がありますが、目立たない区の代表格が山科区かもしれません。住宅と工場が多く、目立った観光名所も少ないので、観光客が訪れることは余りありません。そのためか飲食店やスイーツのお店なども観光客相手のお店は少ないのが実情です。そんな中、地下鉄東西線の東野駅近くの和菓子喜仙堂は、わざわざ行く価値のある名店です。



こちらのお店の名物はわらび餅です。わらび餅といっても京都に多いぷるぷるの箱入りのものではなく、中に餡子が入ったおまんじゅうタイプのわらび餅を売りにしています。その他には最中や季節の餅菓子なども置いてありますが、ほとんどのお客さんがわらび餅目当てに訪れています。もちろん、私も同じです。



そのわらび餅はひとつ230円と京都の洛中の老舗と比べると少しは安いかなと思われます。この日はおめざのおやつとして買ったので、すぐに車の中で頂くことにします。見た目はきな粉は少な目で触っただけでその柔らかさがわかります。わらび餅といっているくらいですから、生地はわらび粉100％でできています。



最近のわらび餅はわらび粉を使っているお店は少ないのですが、食べてみるとその差がはっきりとわかります。こちらのものはギリギリの薄さなんですが、しっかりと存在感がわかります。その中の漉し餡は丁寧に炊いてあることと濾してあることがわかるもので、甘さも控えめという言葉で言い表せないほどの上品さで、食べきるのが惜しいほどの完成度があります。



と、初めて訪れてみた喜仙堂でしたが、まさに隠れ家的な和菓子屋であり京都の街中からわざわざこれ目当てに訪れるスイーツマニアが多くいるというのも納得できるわらび餅でした。このタイプのあんこタイプのわらび餅の中で過去一番のおいしさでした。それにしても住宅街の中にこれほどのお店があるってやはり京都の和菓子屋は凄いものがあります・・・

京都市山科区西野大手先町1-14
075-581-5454　　9：30～18：00　　火曜日休み