静岡道楽日記

東大阪出身のご主人が焼く、大阪家庭風のたこ焼き！　ふうちゃん

たこ焼が好きです。特に大阪で食べた本場のたこ焼き、明石で食べたふわふわの明石焼きのおいしさを体験してから拍車がかかりました。が、おいそれと関西へは行くことができません。いきおい静岡でたこ焼きを買い求めるのですがなかなかコレといったものに出会えることができません。



そんな中で焼津市の住宅街に大阪出身のご主人が焼いているたこ焼きがけっこう本格的なんです。店名はふうちゃん。ご主人であるお母さんの名前から取っていると思うのですが、静岡に来てなかなかおいしいたこ焼きが食べられなくてイライラしていたところ、「これなら自分で焼いて出した方が早いんとちゃうん」ということで自宅の前を店にしてしまったということのようです。

この日は、焼きの途中ということであれこれお話をしながら焼けるのを待ちます。たこ焼きは焼き立てが一番ですからこの方が時間がかかってもいいですね。最近のたこ焼きはチェーン店の影響もあってか大き目で揚げてあるようなものが多いですが、こちらのものは昔ながらの小ぶりのものです。



「たこ焼きはアツアツを一口でほうばるのが好きですね」「うちはタコや粉など大阪から送ってもらっています」とのことでした。また、プラ製のパックを使わず経木の昔ながらの船を器に使っているのもこだわりだそうで、この方が雰囲気が出るし、水分と油を吸っておいしさが保てるんだそうです。この意見にはもろ手を挙げて賛成ですね。なお一舟390円です。



さて、急いで家に帰って食べることにします。ちょっと冷めてしまいましたがそれでも外側がカリッとしています。油分はそれほどではなく良い感じです。中のトロットロッさ加減はイマイチではありませんが、これくらいが持ち帰りの場合はよいのかもしれませんね。特徴的なのは紅生姜がけっこう効いていることです。あとソースはおたふくたこ焼ソースをベースにしているそうです。たこ焼きの主役？タコは小ぶりですがプリッとしていました。



と、こちらのお店はこじんまりとしていて、大阪の家庭的なたこ焼きが食べられると思います。派手さはありませんが、ホッとできるたこ焼きだと思います。幹線道路の150号バイパスからちょっと入った場所にありますから常連さんしか知らないようなお店ですが、たこ焼き好きは一度行ってみてもいいかもしれませんよぉ。そうそう、焼き立てが欲しい時は電話予約してから行くのがお勧めです。

焼津市五ケ堀之内357-8
054-626-9881 11:30～20:00　月・火曜日休み